1. 投資判断サマリー

ビーエイブルは、福島第一原子力発電所の廃炉関連工事を収益の柱とし、再生可能エネルギー、介護・料飲事業を展開する東証スタンダード上場企業です。2026年7月期第3四半期は利益進捗が高く、総合評価は★★★☆☆(中立)とします。

項目内容
更新日2026年7月29日
総合評価★★★☆☆(中立)
強み廃炉工事で培った技術、安全・品質管理と、工事事業の高い収益性
懸念特定顧客・工事事業への集中、再エネ・その他事業の赤字、借入増加
株価材料公開価格700円、初値1,016円、終値1,316円(ストップ高)

2. 投資評価(星評価・レーダーチャート)

評価軸星評価コメント
成長性★★★★☆2026年7月期は8.9%増収、68.6%営業増益を予想します。
収益性★★★★☆3Q営業利益率は12.0%、工事事業のセグメント利益率は20.2%です。
財務★★★☆☆自己資本比率47.7%ですが、借入金は47.72億円へ増加しました。
配当★★☆☆☆2025年7月期は無配、2026年7月期は年20円を予想します。
安定性★★☆☆☆廃炉の長期需要がある一方、売上と利益が工事事業へ集中します。
成長性収益性財務配当安定性 成長性4、収益性4、財務3、配当2、安定性2
時間軸見方
短期上場初日の強い需給と、2026年7月期の計画達成を確認します。
中期工事事業の受注、再エネ赤字の縮小、借入金と営業CFを見ます。
長期廃炉技術を他原発・一般産業へ展開し、顧客集中を下げられるかを確認します。

3. 最新決算サマリー

2026年7月29日開示の2026年7月期第3四半期決算を最新実績とします。前年同期は四半期財務諸表を作成していないため、前年比較はありません。

項目3Q累計実績通期予想進捗率
売上高73.47億円97.83億円75.1%
営業利益8.80億円11.31億円77.8%
経常利益8.98億円11.10億円80.9%
純利益6.20億円7.29億円85.1%
EPS85.10円97.16円87.6%

営業利益率は12.0%で、2025年7月期通期の7.5%から改善しました。2026年7月期は年20円の初配当を予想しています。

4. 今回の決算で注目するポイント

確認点今回の状況次に見る指標
工事事業売上63.54億円、利益12.82億円。売上構成比86.5%廃炉・再稼働関連の受注残と元請比率
再エネ売上7.82億円、損失0.08億円電力小売の顧客数、管理費、黒字化時期
その他売上2.12億円、損失0.64億円介護・料飲事業の採算改善
財務自己資本比率47.7%、借入金47.72億円営業CF、設備投資、純有利子負債
株主還元年20円予想、終値基準利回り約1.5%通期配当の確定と次期方針

5. 投資判断のポイント

論点現状判断材料
利益の質純利益進捗85.1%と順調工事採算と全社費用が期末まで維持されるか
事業集中工事事業が売上の86.5%、利益の大半を占める他原発、一般産業、再エネへの展開
投資回収工場用地、特殊車両、バイオマス発電へ投資営業CFが借入返済と追加投資を賄えるか
株価評価終値1,316円で予想PER約13.5倍上場直後の需給後も利益成長を評価できるか

6. リスク要因

リスク内容
顧客・案件集中福島第一原発の廃炉関連工事が売上の約7割を占めます。
工事リスク工期遅延、安全・品質問題、受注時期の変動が業績へ影響します。
新規事業電力小売、再エネ開発、介護・料飲は先行費用や赤字が続く可能性があります。
財務負担投資により借入金が増え、自己資本比率は53.2%から47.7%へ低下しました。
上場後需給初値から終値まで上昇したため、短期的な需給変動が大きくなる可能性があります。

7. 総合評価

観点評価
強み長期需要のある廃炉工事、高付加価値案件、3Qの高い利益進捗です。
懸念点工事事業への集中、再エネ・その他の赤字、借入増加です。
次に見るポイント2026年7月期着地、営業CF、再エネ採算、借入残高、配当を確認します。

現時点の総合評価は中立です。主力工事の利益率と通期進捗は評価できますが、投資拡大がキャッシュ創出と事業分散につながるかを確認してから評価を引き上げたい局面です。

出典

  • 株式会社ビーエイブル「東京証券取引所スタンダード市場への上場に伴う当社決算情報等のお知らせ」、2026年7月29日
  • 株式会社ビーエイブル「株式基本情報」
  • 株式会社ビーエイブル「有価証券報告書等法定開示資料」

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