決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 19.65億円 | 18.17億円 | +8.2% | 40億円 | 49.1% |
| 営業利益 | 1.05億円 | 0.39億円 | +167.8% | 2億円 | 52.5% |
| 経常利益 | 1.10億円 | 0.42億円 | +158.6% | 2億円 | 55.0% |
| 純利益 | 0.78億円 | 0.43億円 | +80.8% | 1.40億円 | 55.7% |
| EPS | 31.07円 | 17.18円 | +80.8% | 55.57円 | 55.9% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
| 事業 | 売上高 | 前年同期比 | セグメント利益 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| 医療アシスタンス | 17.13億円 | +8.5% | 3.35億円 | +33.4% |
| ライフアシスタンス | 2.53億円 | +5.8% | 0.33億円 | -42.7% |
| 全社費用 | — | — | -2.63億円 | — |
| 連結合計 | 19.66億円 | +8.2% | 1.05億円 | +167.8% |
医療アシスタンスは海外保険会社からの新規受託、法人向け価格改定、EMIS運用などが増収増益に寄与しました。一方、ライフアシスタンスは契約見直しで増収ながら、Genesys Cloud導入費用が先行して減益。下期に運用効率化が表れるかが焦点です。
財務安全性
総資産は41.12億円、純資産は19.65億円、自己資本比率は47.1%です。営業CFは0.15億円、投資CFは-0.01億円、財務CFは-0.20億円、現金同等物は22.96億円。前年同期の営業CF3.21億円から大きく減った点は、利益改善とは分けて見る必要があります。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +80.8% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は5.3%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は1.05億円、前年比は+167.8%です。増益そのものより、営業利益率5.3%が次の四半期でも保てるかが見られます。
売上規模の確認
売上高は19.65億円、前年比は+8.2%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は47.1%、純資産は19.65億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは0.15億円で、前年同期の3.21億円から減少しました。営業利益は改善しているため、売上債権や前受金など運転資金の変化が一過性かを次回確認します。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高40億円、営業利益2億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高19.65億円(+8.2%)、営業利益1.05億円(+167.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益0.78億円(+80.8%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高40億円、営業利益2億円、経常利益2億円、純利益1.40億円、EPS55.57円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断はやや強気です。通期営業利益への進捗52.5%と医療アシスタンスの33.4%増益は好材料です。一方、営業CFは前年同期から急減し、ライフアシスタンスはクラウド導入費用で減益。下期の効率化効果と現金化を確認します。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」、EAJ、開示日: 2026-08-13