決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 75.65億円 | 67.44億円 | +12.2% | 333.67億円 | 22.7% |
| 営業利益 | 4.98億円 | 4.45億円 | +11.7% | 20.01億円 | 24.9% |
| 経常利益 | 4.97億円 | 4.72億円 | +5.3% | 20.10億円 | 24.7% |
| 純利益 | 3.62億円 | 3.05億円 | +18.8% | 13.23億円 | 27.4% |
| EPS | 19.22円 | 16.15円 | +19.0% | 70.1円 | 27.4% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +19.0% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は6.6%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
緊急メンテナンスは新規顧客と既存顧客の対象店舗・工種が増加した。予防メンテナンスでも空調、冷凍・冷蔵機器の点検、「Pメンテ」、空調洗浄ロボットの展開が売上増につながった。
売上規模の確認
売上高は75.65億円、前年比は+12.2%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は42.0%、純資産は45.25億円です。ここが薄い会社では、赤字の大小よりも赤字が何四半期続けられるかを市場は見ます。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
通期予想は売上高333.67億円、営業利益20.01億円で据え置いた。ただし、2026年7月15日に発表した三機サービスとの経営統合影響は金額を見積もれず、予想に含めていない。後日の業績予想修正の有無が焦点となる。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
財務安全性
財務安全性では、総資産107.73億円、純資産45.25億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率42.0%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
業界動向との関連
人手不足や設備の高齢化により、多店舗・多施設企業のメンテナンス外注需要は底堅い。シンメンテHDと三機サービスの統合で対応エリアや工種の拡大が見込まれる反面、客先と協力会社の重複、システム統合、人員配置には調整負担が生じる。
株価への示唆
第1四半期の進捗は営業利益24.9%、純利益27.4%で、通期計画に対して極端な遅れは見られない。ただし、株価は単独業績だけでなく、株式交換比率と統合後の収益予想を織り込む局面に入った。統合コストやシナジーの定量化がない段階で、従来の進捗率だけで評価するのは難しい。
今期の総括
今期は売上高75.65億円(+12.2%)、営業利益4.98億円(+11.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益3.62億円(+18.8%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。
来期見通し
2027年2月期は売上高333.67億円(前期比11.4%増)、営業利益20.01億円(同7.8%増)、純利益13.23億円(同6.8%増)を計画する。予想は据え置いているが、三機サービスの子会社化影響は未反映である。統合後の業績範囲と一時費用が開示されるまで、現行計画の単純比較には限界がある。
総合判断
総合判断は中立である。第1四半期は増収増益で、通期計画に対する進捗も概ね4分の1に達した。一方、三機サービスとの経営統合により、業績比較の前提が変わる。統合後の売上高ではなく、利益率、統合費用、営業CFが次の判断材料となる。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年2月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、G-シンメンテHD、開示日: 2026-07-15