リクルートホールディングス 6098 2015年3月期通期決算 売上高12999.30億円(+9.1%) 営業利益: 1224.99億円 売上高: 12999.30億円 リスク: 為替変動 人件費・労務費

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高12999.30億円11915.67億円+9.1%15500億円該当なし
営業利益1224.99億円1174.38億円+4.3%1120億円該当なし
経常利益1256.17億円1220.50億円+2.9%1170億円該当なし
純利益697.02億円654.21億円+6.5%650億円該当なし
EPS127.79円126.64円+0.9%115.1円該当なし

通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+0.9%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE10.8%決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は9.4%、総資産経常利益率は12.8%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は1224.99億円、前年比は+4.3%です。増益そのものより、営業利益率9.4%が次の四半期でも保てるかが見られます。

売上規模の確認

売上高は12999.30億円、前年比は+9.1%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は68.1%、純資産は7541.57億円です。ここが薄い会社では、赤字の大小よりも赤字が何四半期続けられるかを市場は見ます。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは1374.97億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高15500億円、営業利益1120億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

財務安全性

財務安全性では、総資産11007.82億円、純資産7541.57億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率68.1%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF1374.97億円、投資CF-803.58億円、財務CF625.80億円、現金及び現金同等物の期末残高3131.97億円です。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高12999.30億円(+9.1%)、営業利益1224.99億円(+4.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益697.02億円(+6.5%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高15500億円、営業利益1120億円、経常利益1170億円、純利益650億円、EPS115.1円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。判断の根拠は、売上高12999.30億円、営業利益1224.99億円、純利益697.02億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。

訂正開示の反映

リクルートホールディングスは2015-06-05に「(訂正)2015年3月期 決算短信の一部訂正について」を開示したため、この記事は訂正後の内容を反映しています。

訂正理由は、決算発表後、記載数値に誤りがあることが判明したため、訂正するものです。

訂正箇所訂正前訂正後
平成27年3月期の個別業績(平成26年4月1日~平成27年3月31日)(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率) 売上高営業利益経常利益当期純利益百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 27年3月期 512,928 4.2 76,361 1.6 77,133 0.0 50,256 8.9 26年3月期 492,054 13.3 75,156 △17.9 77,096 △17.0 46,143 △13.1 1株当たり潜在株式調整後(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率) 売上高営業利益経常利益当期純利益百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 27年3月期 512,928 4.2 76,361 1.6 77,133 0.0 50,256 8.9 26年3月期 492,054 13.3 75,156 △17.9 77,096 △17.0 46,143 △13.1 1株当たり潜在株式調整後

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2015年3月期 決算短信」、リクルートホールディングス、開示日: 2015-05-13
  • 「(訂正)2015年3月期 決算短信の一部訂正について」、リクルートホールディングス、開示日: 2015-06-05