決算サマリー
| 項目 | 第1四半期 | 前年同期 | 増減率 | 通期計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | 430.06億円 | 317.87億円 | +35.3% | 1450億円 | 29.7% |
| 営業利益 | 134.66億円 | 86.78億円 | +55.2% | 365億円 | 36.9% |
| 税引前利益 | 136.57億円 | 85.47億円 | +59.8% | 非開示 | - |
| 親会社所有者帰属利益 | 65.27億円 | 42.12億円 | +55.0% | 170億円 | 38.4% |
| 基本EPS | 142.10円 | 90.12円 | +57.7% | 370.28円 | 38.4% |
IFRSの「四半期利益」91.10億円には非支配持分が含まれるため、株主利益には親会社所有者帰属利益65.27億円を用いた。
セグメント
日本は売上87.37億円、セグメント利益13.16億円。中国は売上380.13億円、利益115.53億円で成長を牽引した。インドは売上16.08億円、利益0.77億円と前年の赤字から黒字化。韓国は売上4.56億円、利益0.07億円、その他は売上3.64億円、利益ほぼゼロだった。地域間取引を含むため合計は連結売上と一致しない。
財務安全性
資産合計は1643.97億円、資本合計は1170.51億円。親会社所有者帰属持分比率は53.0%、非支配持分を含む資本比率は71.2%である。第1四半期キャッシュ・フローは短信に記載されており、利益と運転資金の動きを合わせて確認する必要がある。
定量評価
基本EPSは前年同期比57.7%増、営業利益率は31.3%へ上昇した。ROICとPER推移は資料にないため評価を保留する。営業利益進捗36.9%は好調だが、工作機械需要の季節性と地域間取引を考慮し、単純な年率換算は行わない。
ポジティブ要因
中国売上が41.4%増、セグメント利益が50.1%増となり、全社を牽引した。日本も利益が約2.4倍、インドは黒字転換し、地域別に増益が広がった。営業利益は売上以上に伸びた。
リスク要因
中国セグメントが利益の大半を占め、現地設備投資の減速や競争激化の影響が大きい。為替変動、工作機械の循環性、非支配株主への利益帰属も、連結利益と1株利益の差を広げる要因となる。
業界動向との関連
工作機械需要は製造業の設備投資と中国・インドの景気に左右される。ツガミは中国で高い収益力を示す一方、地域集中が大きい。インドの黒字定着が進めば収益源の分散につながる。
株価への示唆
過去最高益と高い進捗率は評価材料になり得るが、中国好調が既に期待へ織り込まれている場合、次の焦点は受注の持続性となる。中国需要が続き、インドの利益貢献が拡大すれば上振れ余地が生じる。一方、中国設備投資が鈍化すれば利益率の反動が出やすい。
今期の総括
中国を中心に全地域の売上が伸び、営業利益率も改善した。連結四半期利益ではなく親会社帰属利益を使うことで、株主に帰属する増益幅を正確に把握できる。
来期見通し
会社は通期売上収益1450億円、営業利益365億円、親会社所有者帰属利益170億円を予想。年間配当予想は98円で据え置いた。中国受注とインドの黒字定着が計画達成を左右する。
総合判断
総合判断は中立。第1四半期の利益成長は強いが、中国集中と設備投資循環のリスクも大きい。営業利益率の持続性と地域別受注の広がりを次回決算で確認したい。
出典
- ツガミ「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」2026年7月30日