ミクロン精密 6159 2026年8月期第3四半期決算 売上高27.49億円(-33.5%) 営業利益: 0.30億円 売上高: 27.49億円 リスク: 原材料・エネルギー価格 為替変動

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高27.49億円41.36億円-33.5%54.67億円50.3%
営業利益0.30億円4.64億円-93.3%3.81億円7.9%
経常利益9.19億円7.15億円+28.5%6.68億円137.6%
純利益6.09億円4.78億円+27.3%4.52億円134.7%
EPS130.64円98.53円+32.6%97.2円134.4%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+32.6%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は1.1%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

為替差益が経常利益を押し上げ

営業利益は0.30億円まで減った一方、為替差益5.81億円、受取利息2.13億円を計上し、経常利益は9.19億円へ28.5%増えた。利益段階で方向が逆である。

売上規模の確認

売上高は27.49億円と33.5%減少した。工作機械の内需は低調で、営業利益率は前年同期の11.2%から1.1%へ低下しており、受注回復だけでなく粗利の戻りが必要になる。

財務基盤

自己資本比率は83.3%、純資産は143.08億円で、財務余力は厚い。現金・預金も75.18億円あるため短期の資金不安は小さいが、財務の強さと本業の低採算は分けて評価する。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

第3四半期短信ではキャッシュ・フロー計算書を開示していない。仕掛品は前期末から7.07億円増えて21.32億円となり、契約負債も7.35億円増加した。受注と生産の進捗を在庫回転と合わせて見る局面である。

販売数量・コスト前提の変動

通期予想は売上高54.67億円、営業利益3.81億円で据え置いた。第3四半期時点の進捗率は売上50.3%、営業利益7.9%にとどまり、最終四半期へ売上27.18億円、営業利益3.50億円を残す計算になる。

市場評価の変動可能性

経常利益と純利益は通期計画を既に上回るが、主因は営業外収益である。為替が反転すれば再現しにくく、営業利益の回復なしに利益成長が続くとは読みづらい。

財務安全性

財務安全性では、総資産171.46億円、純資産143.08億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率83.3%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

業界動向との関連

工作機械業界は外需が高水準で推移する一方、国内需要は低調である。中東情勢による資材調達難や米国通商政策も下振れ要因となり、同社の売上回復時期を読みづらくしている。

株価への示唆

弱気評価の中心は営業利益率1.1%と通期営業利益の進捗率7.9%である。純利益だけを見れば計画超過だが、為替差益を除く本業の回復が確認できなければ評価は続きにくい。市場データ未取得のため理論株価は算定しない。

今期の総括

第3四半期累計は減収・営業減益で、営業利益率は1.1%まで低下した。為替差益5.81億円などにより経常利益と純利益は増えたが、本業と営業外損益の差が大きい決算である。

来期見通し

2026年8月期予想は売上高54.67億円、営業利益3.81億円、純利益4.52億円で据え置きである。純利益は既に計画を超えた一方、営業利益は残り3か月で3.50億円の積み上げが必要となり、本業計画の達成には大幅な改善を要する。

総合判断

総合判断は弱気。自己資本比率83.3%は下支えだが、売上高33.5%減、営業利益93.3%減、営業利益進捗率7.9%は重い。次回は為替差益ではなく、売上回復と営業利益率の改善が同時に出るかを確認する。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年8月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、ミクロン精密、開示日: 2026-07-13