決算サマリー

売上高は29,091百万円で前期比4.8%減、営業利益は4,983百万円で同17.7%減、経常利益は5,444百万円で同13.5%減、親会社株主に帰属する当期純利益は4,341百万円で同13.9%増でした。営業利益率は17.1%です。

2027年3月期会社予想は、売上高31,010百万円、営業利益5,020百万円、経常利益5,230百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,750百万円です。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

定量評価

EPSは2026年3月期実績で265.69円、2027年3月期会社予想で244.53円です。予想EPSは実績比で約8.0%減です。

2026年5月11日終値2,870円を用いると、予想PERは約11.7倍です。ROICは決算短信の開示情報だけでは算定不可です。ROEは13.5%、自己資本比率は78.0%でした。

ポジティブ要因

営業利益率は17.1%と高く、収益性はなお良好です。営業キャッシュ・フローは2,697百万円のプラスで、自己資本比率も78.0%と高い水準です。

年間配当は133円、来期予想は132円です。予想配当利回りは約4.6%で、還元面は一定の支えになります。

リスク要因

売上高、営業利益、経常利益は減少しており、本業の勢いは弱まりました。純利益は増加していますが、本業の収益力とは異なる要因が含まれています。

主要顧客である化学業界の設備投資、中国・米国の需要、半導体関連投資の動向に影響されます。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。

財務安全性

総資産40,204百万円、純資産32,237百万円、自己資本比率78.0%です。現金及び現金同等物は9,798百万円でした。

財務安全性は高く、減益局面でも配当を支える余力があります。ただし、財務キャッシュ・フローは5,902百万円のマイナスで、株主還元や資本政策の影響を受けています。

業界動向との関連

同社のキャンドモータポンプは化学、半導体、エネルギー関連設備向け需要に影響されます。化学分野の投資鈍化は逆風ですが、半導体市場の設備投資需要は支えになる可能性があります。

株価への示唆

予想PER約11.7倍、予想配当利回り約4.6%です。高い財務安全性と配当は評価材料ですが、来期予想EPSは減少するため、株価評価には売上回復の確認が重要です。

株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

今期の総括

今期は営業減益ながら、純利益は増加しました。高い利益率と財務安定性は維持されていますが、売上回復が課題です。

来期見通し

来期は増収と営業利益の小幅増を見込む一方、純利益は減少予想です。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。財務と配当は強いものの、営業減益と来期EPS減少を踏まえると、需要回復の見極めが必要です。

出典

会社開示資料「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」。補足市場データはStooqを参照、終値日は2026年5月11日。