決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1356.13億円 | 1290.17億円 | +5.1% | 1500億円 | 該当なし |
| 営業利益 | 130.81億円 | 137.49億円 | -4.9% | 160億円 | 該当なし |
| 経常利益 | 135.60億円 | 137.73億円 | -1.5% | 162億円 | 該当なし |
| 純利益 | 102.23億円 | 100.52億円 | +1.7% | 110億円 | 該当なし |
| EPS | 369.52円 | 363.34円 | +1.7% | 397.6円 | 該当なし |
通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。
セグメント
| セグメント | 外部顧客売上高 | 前期 | セグメント利益 | 前期 |
|---|---|---|---|---|
| パッケージングプラント | 840.41億円 | 800.81億円 | 132.39億円 | 125.74億円 |
| メカトロシステム | 389.97億円 | 377.65億円 | 17.81億円 | 23.41億円 |
| 農業用設備 | 125.74億円 | 111.70億円 | 5.20億円 | 10.42億円 |
3事業とも増収となり、主力のパッケージングプラントは増益だった。ただし、メカトロシステムと農業用設備の利益が落ち、セグメント利益合計は155.41億円(前期159.58億円)へ減少した。全社費用など24.60億円を差し引いた連結営業利益は130.81億円で、増収でも全社営業利益は4.9%減となった点が決算の温度を下げている。
財務安全性
財務安全性では、総資産1732.80億円、純資産1190.91億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率68.7%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF52.80億円、投資CF-107.40億円、財務CF-36.05億円、現金及び現金同等物の期末残高367億円です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +1.7% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 9% | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は9.6%、総資産経常利益率は8.2%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は130.81億円、前年比は-4.9%です。減益の背景と、営業利益率9.6%を次期に引き上げられるかが見られます。
売上規模の確認
売上高は1356.13億円、前年比は+5.1%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は68.7%、純資産は1190.91億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは52.80億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
次期は売上高1500億円、営業利益160億円を見込みます。達成にはパッケージングプラントの増収継続に加え、今期に減益となったメカトロシステムと農業用設備の採算回復が必要です。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
設備メーカーは受注から売上計上までの期間が長く、案件構成と検収時期で四半期・年度の利益率が動きます。飲料・医薬向けの設備需要に加え、半導体関連や農業設備の受注採算が次期の利益回復を左右します。
株価への示唆
増収ながら営業減益となり、営業CF52.80億円に対して投資CFは107.40億円の支出でした。次期増益計画の確度は、受注残の採算と設備投資後のキャッシュ創出で判断したいところです。
今期の総括
パッケージングプラントは増収増益でしたが、メカトロシステムと農業用設備の減益を補い切れず、全社営業利益は4.9%減りました。売上規模の拡大より、低採算部門の立て直しが焦点です。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高1500億円、営業利益160億円、経常利益162億円、純利益110億円、EPS397.6円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。自己資本比率68.7%と財務基盤は厚いものの、今期は増収・営業減益でした。次期計画の評価には、メカトロシステムと農業用設備の利益回復、営業CFの改善が必要です。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、澁谷工業株式会社、開示日: 2026-08-13