決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1184.15億円 | 1003.17億円 | +18% | 2477億円 | 47.8% |
| 営業利益 | 90.22億円 | 58.67億円 | +53.8% | 197億円 | 45.8% |
| 経常利益 | 103.96億円 | 48.45億円 | +114.5% | 200億円 | 52.0% |
| 純利益 | 82.57億円 | 49.29億円 | +67.5% | 158億円 | 52.3% |
| EPS | 126.44円 | 74.39円 | +70.0% | 241.93円 | 52.3% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
外部売上収益は工業部門780.74億円、医療部門403.41億円です。セグメント利益はそれぞれ73.17億円、35.24億円で、全社費用等18.19億円を差し引いた営業利益は90.22億円でした。
財務安全性
財務安全性では、総資産3,740.83億円、資本合計1,739.12億円、親会社所有者帰属持分比率46.0%を確認します。営業CFは-20.88億円、投資CFは-36.71億円、財務CFは-14.65億円で、中間期末の現金及び現金同等物は379.83億円でした。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +70.0% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は7.6%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は90.22億円、前年比は+53.8%です。増益そのものより、営業利益率7.6%が次の四半期でも保てるかが見られます。
売上規模の確認
売上高は1184.15億円、前年比は+18%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は46.0%、純資産は1739.12億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業CFは20.88億円の赤字で、投資・財務CFも支出となりました。増益に対して運転資金負担が先行しており、下期の営業キャッシュ回復が重要です。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高2477億円、営業利益197億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高1184.15億円(+18%)、営業利益90.22億円(+53.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益82.57億円(+67.5%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高2477億円、営業利益197億円、経常利益200億円、純利益158億円、EPS241.93円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。判断の根拠は、売上高1184.15億円、営業利益90.22億円、純利益82.57億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)」、日機装、開示日: 2026-08-14