ベストワンドットコム 6577 2026年7月期通期決算 売上高29.06億円(+14.3%) 営業利益: 3.36億円 売上高: 29.06億円 リスク: 為替変動 受注採算・案件進捗 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高29.06億円25.43億円+14.3%25.55億円~32.27億円該当なし
営業利益3.36億円0.29億円+1,053.1%0.81億円~1.61億円該当なし
経常利益3.45億円0.27億円+1,139.7%0.76億円~1.56億円該当なし
純利益2.33億円0.09億円+2,356.5%0.49億円~1.03億円該当なし
EPS154.77円6.31円+2,352.8%32.43円~68.17円該当なし

通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。

セグメント

旅行業の売上高は28.75億円(前期比14.8%増)、セグメント利益は3.23億円(同1,760.2%増)でした。その他事業は売上高0.31億円(同19.6%減)、セグメント利益0.12億円(同9.3%増)です。両セグメントの売上高合計29.06億円、利益合計3.36億円は連結数値と一致しており、利益回復の中心は旅行業です。

財務安全性

財務安全性では、総資産39.21億円、純資産13.48億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率34.2%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF2.74億円、投資CF-3.10億円、財務CF-4.21億円、現金及び現金同等物の期末残高21.95億円です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+2,352.8%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE18.9%決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は11.6%、総資産経常利益率は8.7%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は3.36億円、前期比1,053.1%増です。第3四半期までの営業赤字から通期黒字へ転じ、ゴールデンウイークのチャータークルーズが計画を上回ったことが利益を押し上げました。

売上規模の確認

売上高は29.06億円、前年比は+14.3%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は34.2%、純資産は13.48億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは2.74億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高25.55億円~32.27億円、営業利益0.81億円~1.61億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高29.06億円(+14.3%)、営業利益3.36億円、親会社株主に帰属する当期純利益2.33億円という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高25.55億円~32.27億円、営業利益0.81億円~1.61億円、経常利益0.76億円~1.56億円、純利益0.49億円~1.03億円、EPS32.43円~68.17円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断はやや強気です。今期は増収に加え、営業利益3.36億円、営業CF2.74億円と利益・キャッシュの双方が改善しました。ただし来期営業利益予想は0.81億~1.61億円で大幅減益を見込みます。今期のチャータークルーズ効果を一過性とせず、通常商品の採算改善へつなげられるかが次の確認点です。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年7月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、ベストワンドットコム、開示日: 2026-09-10