決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 来期予想 | 見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 291.18億円 | 293.37億円 | 0.7%減 | 290.00億円 | 横ばい弱含み |
| 営業利益 | 20.30億円 | 25.76億円 | 21.2%減 | 8.50億円 | 大幅減益予想 |
| 経常利益 | 18.22億円 | 25.94億円 | 29.7%減 | 8.00億円 | 減益 |
| 純利益 | 13.09億円 | 20.75億円 | 36.9%減 | 6.00億円 | 減益 |
| EPS | 87.47円 | 137.57円 | 36.4%減 | 40.01円 | 低下 |
営業利益率は7.0%と前期8.8%から低下した。来期予想はさらに利益水準が下がる前提であり、収益力の回復確認が必要である。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 36.4%減 | 前期比 | 利益低下 |
| 自己資本比率 | 57.1% | 前期51.0% | 財務は改善 |
| 予想PER | 約17.6倍 | 株価703円と来期EPS | 減益予想に対する評価 |
財務安全性は改善しているが、利益面では明確に下向きである。プリント配線板事業の採算が次の焦点になる。
ポジティブ要因
主力のプリント配線板事業では、ホームアプライアンスの受注が好調に推移した。自己資本比率は57.1%まで改善し、財務面の安定度は上がっている。
生産効率の向上やコスト圧縮に取り組んでおり、原価低減策が効けば利益率の下支えになる可能性があります。
リスク要因
カーエレクトロニクスの回復が遅れている。加えて原材料やエネルギー費の高騰が続き、プリント配線板事業のセグメント利益は21.4%減となった。
来期は営業利益8.50億円、純利益6.00億円を見込んでおり、会社自身も大幅減益を前提としている。需要冷え込みや供給不足が続く場合はさらに下振れる可能性があります。
財務安全性
総資産は191.85億円、純資産は111.09億円、自己資本比率は57.1%である。営業CFは19.65億円の黒字、現金及び現金同等物は8.02億円だった。財務は改善しているが、利益減少が続くと余力は削られる。
業界動向との関連
プリント配線板は自動車、家電、電子機器の需要循環に影響される。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。原材料・エネルギー費の転嫁力が収益性を左右する。
株価への示唆
2026年5月12日11時台の株価703円と来期予想EPS40.01円を使うと、予想PERは約17.6倍である。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 12.0倍 | 40.01円 | 約480円 |
| 中立 | 18.0倍 | 40.01円 | 約720円 |
| 強気 | 22.0倍 | 40.01円 | 約880円 |
原材料高の吸収とカーエレクトロニクス回復が進む場合は上振れ余地があります。一方、来期減益幅が拡大する場合は下振れリスクがあります。
今期の総括
2026年3月期は、売上横ばいのなかでコスト高が利益を押し下げた期だった。財務改善はあるが、投資判断では営業利益率の回復が重要である。
来期見通し
2027年3月期は売上高290.00億円、営業利益8.50億円、経常利益8.00億円、純利益6.00億円を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は弱気である。財務安全性は改善しているが、営業利益の落ち込みと来期の大幅減益予想が重い。次回決算では原価低減と受注回復を確認したい。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月12日開示