富士通 6702 2027年3月期第1四半期決算 売上高7793.77億円(+3.9%) 営業利益: 525.34億円(+56.9%) 売上高: 7793.77億円 リスク: 為替変動 在庫評価・回転 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高7793.77億円7498.59億円+3.9%35100億円22.2%
営業利益525.34億円334.86億円+56.9%4150億円12.7%
税引前利益594.45億円370.60億円+60.4%-該当なし
純利益401.34億円1717.61億円-76.6%3100億円12.9%
EPS23.13円96.64円-76.1%182.43円12.7%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

全社売上収益は7793.77億円、営業利益は525.34億円。調整項目23.77億円を除く調整後営業利益は549.11億円(56.4%増)だった。前年の純利益にはPFU株式譲渡などの一時益が含まれるため、今期の収益力は調整後利益で比較する。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率-76.1%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は6.7%で、前年同期の4.5%から改善した。調整後営業利益率は7.0%で、本業の採算改善が確認できる。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は525.34億円(56.9%増)、調整後営業利益は549.11億円(56.4%増)となった。

売上規模の確認

売上高は7793.77億円、前年比は+3.9%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は61.5%、純資産は20545.86億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高35100億円、営業利益4150億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

財務安全性

財務安全性では、総資産33085.36億円、純資産20545.86億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率61.5%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

売上収益7793.77億円、営業利益525.34億円と増収増益。純利益の大幅減は前年の一時益反動で、調整後純利益は418.87億円と40.7%増えた。本業と前年特殊要因を切り分ける必要がある。

来期見通し

通期予想は売上収益3兆5100億円、営業利益4150億円、純利益3100億円、EPS182.43円で据え置いた。調整後営業利益4250億円に対する第1四半期進捗は12.9%で、下期偏重の計画を積み上げられるかが焦点となる。

総合判断

総合判断は中立。売上収益7793.77億円、営業利益525.34億円と本業は改善した。一方、純利益は前年のPFU株式譲渡益の反動で大幅減となったため、調整後利益の伸びと通期計画への進捗を継続して確認したい。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」、富士通、開示日: 2026-07-30