決算サマリー

項目当期実績前期実績増減率来期会社計画
売上高1,141億円1,069億円+6.7%1,200億円
営業利益117億円99億円+18.1%120億円
純利益116億円85億円+36.3%100億円
EPS185.89円136.38円+36.3%160.33円

営業利益率は10.3%で、交通インフラ関連として安定した収益性を示した。

定量評価

EPS成長率は36.3%増、ROEは10.7%、自己資本比率は66.4%である。営業CFは79億円の黒字、現金及び現金同等物は109億円だった。2026年5月12日観測の株価1,750円に対し、来期予想EPSでみたPERは約10.9倍である。

ポジティブ要因

営業増益

営業利益は18.1%増で、売上成長を上回る増益となった。

高い財務安全性

自己資本比率は66.4%で、財務基盤は安定している。

来期も営業増益

来期営業利益は120億円、2.5%増を見込む。

リスク要因

純利益減益計画

来期純利益は13.7%減の計画で、今期の純利益水準を単純に延長できない。

公共投資依存

交通・インフラ投資の発注タイミングにより、業績が振れる可能性がある。

成長率の鈍化

来期営業利益の伸びは2.5%にとどまり、増益ペースは鈍化する見通しである。

財務安全性

総資産は1,722億円、純資産は1,143億円、自己資本比率は66.4%で高い。営業CFは79億円の黒字、財務CFはマイナス65億円で、財務の安定性は確認できる。

業界動向との関連

交通信号、鉄道、インフラ関連は公共投資と都市交通需要に支えられる。一方で案件大型化や納期、部材コストの影響を受けるため、年度ごとの利益変動には注意が必要である。

株価への示唆

株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

シナリオ想定PER予想EPS理論株価
弱気9倍160.33円1,443円
中立11倍160.33円1,764円
強気13倍160.33円2,084円

現在株価は中立シナリオに近い。受注と利益率が安定する場合は評価維持の可能性がある一方、純利益減益が意識される場合は下振れる可能性がある。

今期の総括

2026年3月期は増収増益で、営業利益率と財務安全性が良好だった。来期は営業利益の伸びが鈍化するため、収益の安定性が焦点となる。

来期見通し

2027年3月期は売上高1,200億円、営業利益120億円、純利益100億円を計画する。売上と営業利益は増加見通しだが、純利益は反動減を想定している。

総合判断

総合判断は中立である。高い財務安全性と営業増益は評価できるが、来期の純利益減益が重い。次は受注と営業利益率の維持が焦点となる。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 日本信号株式会社「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月12日開示