リオン 6823 2027年3月期第1四半期決算 売上高68.85億円(+3.9%) 営業利益: 9.88億円(+19.2%) 純利益: 6.87億円(+15.6%) リスク: 販売数量・案件獲得 コスト・投資負担 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高68.85億円66.29億円+3.9%297億円23.2%
営業利益9.88億円8.29億円+19.2%47億円21.0%
経常利益10.01億円8.53億円+17.3%47.50億円21.1%
純利益6.87億円5.95億円+15.6%34.50億円19.9%
EPS55.79円48.31円+15.5%279.80円19.9%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

第1四半期の全社売上高は68.85億円、営業利益は9.88億円だった。決算短信の画像からはセグメント別の売上高・利益を十分に確認できないため、補聴器、医用検査機器、音響・振動計測器、微粒子計測器の事業別動向は決算説明資料で補完したい。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+15.5%当期EPSと前年同期EPS純利益の増加と同じ方向です。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は14.4%で、前年同期の12.5%から1.9ポイント改善した。増収率を上回る利益成長となっており、採算改善が確認できる。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は9.88億円と前年同期比19.2%増加した。売上高の伸びを上回り、営業利益率も14.4%へ改善している。

売上規模の確認

売上高は68.85億円と前年同期比3.9%増加した。増収幅は大きくないものの、利益率改善を伴った点は前向きに評価できる。

財務基盤

総資産は428.02億円、純資産は352.42億円、自己資本比率は82.3%だった。財務余力は厚く、短期的な事業変動への耐性は高い。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

通期予想は売上高297億円、営業利益47億円で据え置いた。第1四半期の進捗率は売上高23.2%、営業利益21.0%であり、今後の販売数量と製品構成による利益率の変化を確認したい。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

財務安全性

財務安全性では、総資産428.02億円、純資産352.42億円、自己資本比率82.3%を確認した。四半期キャッシュ・フロー計算書は開示されていないが、高い自己資本比率が下支えとなる。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

第1四半期は売上高3.9%増に対し、営業利益19.2%増、純利益15.6%増となった。利益率改善を伴う増益で、出だしは堅調。ただし通期営業利益に対する進捗率は21.0%であり、現時点では上振れを織り込む段階ではない。

来期見通し

通期予想は売上高297億円、営業利益47億円、経常利益47.50億円、純利益34.50億円、EPS279.80円を据え置いた。年間配当予想は90円で、第1四半期の利益率改善を今後も維持できるかが達成の鍵となる。

総合判断

総合判断は中立。増収増益と営業利益率の改善は評価できる一方、通期営業利益の進捗率は21.0%にとどまる。高い自己資本比率を下支えに、事業別の増収継続と利益率維持を確認したい。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、リオン、開示日: 2026-07-30