決算サマリー

売上高は29,194百万円で前期比45.1%増、営業利益は5,515百万円で同97.2%増、経常利益は5,358百万円で同97.6%増、親会社株主に帰属する当期純利益は3,820百万円で同94.5%増でした。営業利益率は18.9%です。

2027年3月期会社予想は、売上高32,000百万円、営業利益6,100百万円、経常利益5,900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益4,200百万円です。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

定量評価

EPSは2026年3月期実績で253.57円、2027年3月期会社予想で284.00円です。予想EPSは実績比で約12.0%増です。

2026年5月11日終値6,620円を用いると、予想PERは約23.3倍です。ROICは決算短信の開示情報だけでは算定不可です。ROEは25.4%、自己資本比率は44.6%でした。

ポジティブ要因

売上と利益が大幅に伸び、営業利益率も18.9%まで上昇しました。ROEは25.4%で、利益成長と資本効率の高さが目立ちます。

来期も売上高9.6%増、営業利益10.6%増を見込んでおり、成長継続の計画です。

リスク要因

営業キャッシュ・フローは3,621百万円のマイナスで、売上急拡大に伴う運転資金負担が出ている可能性があります。利益成長とキャッシュ創出の差は確認が必要です。

防衛、情報システム、電子機器関連の需要は政策、予算、設備投資、サプライチェーンの影響を受けます。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。

財務安全性

総資産36,077百万円、純資産16,104百万円、自己資本比率44.6%です。現金及び現金同等物は1,024百万円でした。

利益成長は強い一方、自己資本比率は前期から低下し、営業キャッシュ・フローもマイナスです。成長投資と資金繰りのバランスを確認したい局面です。

業界動向との関連

防衛・セキュリティ、赤外線、接合機器などの分野は、政策需要や高度電子機器需要の影響を受けます。生成AIやデータセンター関連投資の周辺需要も一部の電子機器需要を支える可能性がありますが、受注の持続性が重要です。

株価への示唆

予想PER約23.3倍は、成長期待を織り込んだ水準です。業績成長が続く場合は評価維持の材料になりますが、キャッシュ・フロー改善が遅れる場合は慎重に見られる可能性があります。

株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

今期の総括

今期は非常に強い増収増益決算でした。営業利益率とROEも高く、事業拡大の成果が表れています。

来期見通し

来期も増収増益を見込んでいます。会社予想は外部環境により変動する可能性がありますが、成長継続とキャッシュ改善が評価の焦点です。

総合判断

総合判断は中立である。業績成長は強い一方、予想PERと営業キャッシュ・フローのマイナスを踏まえると、進捗確認を重視したい決算です。

出典

会社開示資料「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」。補足市場データはStooqを参照、終値日は2026年5月11日。