決算サマリー
| 項目 | 第1四半期 | 前年同期 | 増減率 | 通期計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1652.78億円 | 1526.90億円 | +8.2% | 6500億円 | 25.4% |
| 営業利益 | 76.75億円 | 78.34億円 | -2.0% | 300億円 | 25.6% |
| 経常利益 | 88.75億円 | 94.30億円 | -5.9% | 330億円 | 26.9% |
| 親会社株主に帰属する純利益 | 45.26億円 | 51.81億円 | -12.6% | 200億円 | 22.6% |
| EPS | 53.15円 | 60.90円 | -12.7% | 234.79円 | 22.6% |
セグメント
外部顧客向け売上は日本637.73億円、北米478.27億円、アジア406.70億円、欧州・南米を含むその他130.07億円。内部取引込みのセグメント損益は、日本が14.92億円の赤字、北米22.72億円、アジア61.19億円、その他12.60億円となった。日本は前年の18.39億円赤字から改善したが、北米は固定費増で21.1%減益となった。
財務安全性
総資産は5533.45億円、純資産は3736.62億円、自己資本比率は63.1%で前期末63.4%からほぼ横ばい。第1四半期キャッシュ・フロー計算書は作成していない。減価償却費は59.24億円で、前年同期52.44億円から増加した。
定量評価
EPSは前年同期比12.7%減、営業利益率は4.6%で前年同期の5.1%から低下した。ROICとPER推移は決算短信に記載がなく、市場データも用いていないため評価を保留する。売上進捗25.4%に対し純利益進捗は22.6%で、利益面はやや弱い。
ポジティブ要因
顧客の生産台数増加と為替換算効果により全地域で増収となった。日本は売上増で営業赤字が3.47億円縮小し、アジアは売上5.6%増、営業利益5.9%増。その他地域も営業利益が30.0%増えた。
リスク要因
北米は売上10.0%増にもかかわらず固定費増で営業利益が21.1%減った。地域別の増収が全社利益へ十分転換しておらず、賃金・物流・原材料費、為替の反動が利益率を圧迫する可能性がある。
業界動向との関連
自動車部品は完成車メーカーの生産台数と車種構成、為替に左右される。販売増だけでなく、北米の固定費吸収と日本の黒字化が収益改善の条件となる。地域間で採算差が大きい点が今回の特徴である。
株価への示唆
売上進捗は計画線だが、増収減益のため評価は利益率次第となる。日本の赤字縮小が続き、北米の固定費負担が軽くなる場合は通期計画の達成確度が高まる。一方、北米減益が長引けば、売上成長だけでは市場の再評価につながりにくい。
今期の総括
増収ながら営業・経常・最終の各利益は減少した。日本とアジアの改善を北米の減益が相殺しており、全社営業利益率は低下した。地域別採算の改善速度を追う必要がある。
来期見通し
会社は通期売上高6500億円、営業利益300億円、純利益200億円を予想し、従来計画を据え置いた。年間配当予想は120円。通期営業利益は前期比15.8%減の計画であり、第1四半期の減益は計画の方向と整合する。
総合判断
総合判断は中立。売上は伸び、財務基盤も厚いが、北米の固定費増で利益率が低下した。日本の黒字化と北米採算の回復が同時に進むかが次回決算の確認点となる。
出典
- 東海理化電機製作所「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」2026年7月30日