決算サマリー

項目当期実績前期実績増減率来期会社計画
売上収益49,742億円43,611億円+14.1%54,000億円
事業利益4,322億円3,550億円+21.8%5,400億円
親会社帰属利益3,321億円2,454億円+35.3%3,800億円
EPS98.86円73.04円+35.4%113.09円

非継続事業の分類があり、売上収益と事業利益は継続事業ベースで表示されている。

定量評価

EPS成長率は35.4%増、親会社所有者帰属持分当期利益率は12.2%、親会社所有者帰属持分比率は37.3%である。営業CFは9,426億円の黒字だった。2026年5月12日観測の株価4,213円に対し、来期予想EPSでみたPERは約37.3倍である。

ポジティブ要因

事業利益拡大

事業利益は21.8%増で、利益率も8.7%へ改善した。

キャッシュ創出

営業CFは9,426億円の黒字で、大型事業の資金回収が進んだ。

来期も増益計画

来期事業利益は5,400億円、24.9%増を見込む。

リスク要因

高い市場期待

来期予想EPSベースのPERは約37倍で、成長期待が高い。

大型案件リスク

防衛、エネルギー、航空宇宙などは納期・原価・為替の変動が大きい。

非継続事業の影響

表示組替えがあるため、継続事業ベースで比較する必要がある。

財務安全性

資産合計は8兆2,697億円、資本合計は3兆2,284億円、親会社所有者帰属持分比率は37.3%で中位である。営業CFは大幅黒字で、財務CFはマイナス2,746億円だった。大型案件を抱えるため運転資金管理が重要である。

業界動向との関連

重工業は防衛、エネルギー、航空宇宙、産業機械の複合需要に支えられる。当該業界は景気循環と政策投資の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。

株価への示唆

株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

シナリオ想定PER予想EPS理論株価
弱気30倍113.09円3,393円
中立37倍113.09円4,184円
強気44倍113.09円4,976円

現在株価は中立シナリオ付近である。受注・採算改善が続く場合は上振れ余地がある一方、高い期待に届かない場合は下振れる可能性がある。

今期の総括

2026年3月期は売上収益、事業利益、親会社帰属利益が大きく増加した。成長性は明確だが、株価には高い期待が織り込まれている。

来期見通し

2027年3月期は売上収益5兆4,000億円、事業利益5,400億円、親会社帰属利益3,800億円を計画する。大型案件の遂行と利益率維持が前提となる。

総合判断

総合判断は中立である。業績モメンタムは強いが、バリュエーションも高い。次は事業利益率とキャッシュフローの持続性が焦点である。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 三菱重工業株式会社「2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」、2026年5月12日開示