さくらさくプラス(7097) 2026年7月期 第3四半期決算を訂正 法定福利費 65百万円を追加計上 訂正後 営業利益 9.95億円 通期予想・配当予想は変更なし 短期借入金 +11.04億円 自己資本比率 40.4%

決算サマリー

項目訂正後実績前年同期増減率通期計画進捗率
売上高136.79億円144.67億円-5.4%178.10億円76.8%
営業利益9.95億円10.78億円-7.6%9.86億円100.9%
経常利益10.63億円10.31億円+3.1%10.92億円97.3%
親会社株主帰属純利益7.91億円7.28億円+8.7%8.16億円96.9%
EPS178.45円167.51円+6.5%187.33円95.3%

法定福利費の追加計上で営業利益は計画をわずかに上回る水準まで低下した。経常利益と純利益は前年同期を上回っている。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+6.5%前年同期167.51円訂正後も1株利益は増加
営業利益率7.3%前年同期7.5%法定福利費の追加で低下
自己資本比率40.4%前期末43.9%借入増加により低下
ROIC・PER開示・市場データなし決算短信のみ算定を保留

ポジティブ要因

通期利益計画に近い進捗

訂正後も営業利益は通期計画の100.9%、純利益は96.9%まで進んだ。会社は2026年7月期の業績予想を据え置いている。

純利益は前年同期比8.7%増

売上高が5.4%減る中でも、経常利益は3.1%増、純利益は8.7%増となった。利益段階では前年同期を上回っている。

配当予想は年間28円を維持

中間14円、期末14円の年間28円予想に変更はない。今回の訂正は配当予想へ影響しないと会社が明記した。

リスク要因

法定福利費65百万円の計上漏れ

連結子会社で保育所関連63百万円、本社関連2百万円の法定福利費が未計上だった。売上原価が63百万円、販管費が2百万円、その他流動負債が65百万円増えた。

売上高は前年同期比5.4%減

売上高136.79億円に対し営業利益率は7.3%。保育所運営の人件費や法定福利費が増える局面では、売上減少が利益率へ波及しやすい。

借入負担の増加

短期借入金は前期末比11.04億円、長期借入金は同8.99億円増えた。自己資本比率は43.9%から40.4%へ低下している。

財務安全性

総資産は161.29億円、純資産は65.16億円、自己資本比率は40.4%である。現金・預金は28.62億円へ増えたが、短期・長期借入金も増加した。販売用不動産は6.05億円減少し、有形固定資産は19.18億円増加している。

業界動向との関連

少子化は長期的な需要リスクだが、女性就業者の増加と共働き世帯向け支援は保育需要を下支えする。さくらさくプラスは2026年4月に大阪市で認可保育所を開設し、東京都中央区の施設を増床した。

株価への示唆

訂正後も通期利益計画への進捗は高いが、計上漏れは決算数値への信頼を弱める材料となる。業績・配当予想は据え置かれたため、次回は追加費用が今回限りか、保育所の人件費・法定福利費を含む原価管理が改善したかを確認する必要がある。

今期の総括

訂正後の第3四半期は減収、営業減益、経常・純利益増となった。営業利益は従来の10.61億円から9.95億円、純利益は8.34億円から7.91億円へ減少したが、通期計画は維持された。

来期見通し

2026年7月期の会社計画は売上高178.10億円、営業利益9.86億円、経常利益10.92億円、純利益8.16億円、EPS187.33円。訂正による予想変更はなく、年間配当予想も28円で据え置かれた。

総合判断

総合判断は中立。訂正後も経常利益と純利益は前年同期を上回り、会社計画への進捗も高い。ただし、法定福利費65百万円の計上漏れと借入増加は軽視できない。次回は原価管理と自己資本比率の方向を確認したい。

訂正開示の反映

2026年7月16日開示の訂正を反映した。訂正理由は、連結子会社における法定福利費65百万円の追加計上である。業績予想と配当予想への影響はない。

出典

  • さくらさくプラス「2026年7月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、開示日: 2026-06-12
  • さくらさくプラス「(訂正・数値データ訂正)『2026年7月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)』の一部訂正に関するお知らせ」、開示日: 2026-07-16