決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 124.58億円 | 110.16億円 | +13.1% | 166.24億円 | 74.9% |
| 営業利益 | 17.46億円 | 12.76億円 | +36.9% | 22.42億円 | 77.9% |
| 経常利益 | 17.37億円 | 13億円 | +33.6% | 22.26億円 | 78.0% |
| 純利益 | 12.31億円 | 9.03億円 | +36.3% | 15.58億円 | 79.0% |
| EPS | 509.65円 | 379.93円 | +34.1% | 640.6円 | ― |
金額は公式開示を億円へ換算した。増減率は会社開示値を基本とし、EPSなどの計算値は表示値を用いた概算。端数処理のため金額から再計算した率に小幅な差がある。進捗は累計実績を通期会社予想で割った単純計算で、季節性や費用発生の時期を示すものではない。
7〜9月単独は、中間累計との差額で売上高約45.92億円、営業利益約7.39億円。4〜6月単独の数値を確認できる資料を今回の参照範囲では確保できず、前四半期比(QoQ)の率は示さない。1〜6月の6か月間と7〜9月の3か月間を直接比較しない。
セグメント
| 事業・区分 | 当期売上 | 前年同期 | 当期利益 | 前年同期利益 |
|---|---|---|---|---|
| 国内拠点卸売 | 81.97億円 | 76.43億円 | 9.22億円 | 7.64億円 |
| アジア拠点卸売 | 24.05億円 | 15.20億円 | 6.29億円 | 3.38億円 |
| 小売 | 16.23億円 | 16.14億円 | 1.21億円 | 1.05億円 |
| その他 | 2.34億円 | 2.39億円 | 0.58億円 | 0.44億円 |
外部顧客売上を百万円へ換算。事業概況の国内卸売82.87億円は内部売上を含むため、この表の81.97億円とは範囲が違う。セグメント利益合計17.30億円に調整0.16億円を加え、連結営業利益17.47億円となる。本文の連結額は表紙の百万円未満切捨て表示。
国内卸売ではツーリング用品、ウェア、消耗品に加え発電機が堅調。アジアではインドネシアの販売エリア拡大や新商品が寄与した。小売は修理や車検などPITサービスが支えたものの、来店客数は減少傾向であり、すべての販路が同じ強さではない。
財務安全性
自己資本比率は78.3%、純資産は103.93億円。棚卸資産が期首から7.41億円、売上債権が3.90億円増加し、現金及び預金の増加1.62億円を上回った。借入の減少と資本の厚さは確認できるが、在庫が利益以上に積み上がらないかは別の論点だ。第3四半期累計CF計算書は作成されていない。
定量評価
EPSは509.65円で、前年同期379.93円との比較は+34.1%。最終利益の変化に加え、期中平均株式数の影響も受ける。営業利益率は約14.0%(前年約11.6%)。売上の規模と採算を分けて評価する。
| 指標 | 確認できる値・範囲 | 読み方 |
|---|---|---|
| EPS成長 | +34.1% | 分割換算と株式数の変化に注意 |
| ROIC | 本短信に当該期の開示値なし | 税率・投下資本の仮定による推計は行わない |
| PER推移 | 算定せず | 同一時点の株価と比較期間を確認していないため |
2026年9月30日の発行済株式数は3,616,000株、自己株式数は1,183,811株。EPSは期中平均株式数を使うため、期末株式数で純利益を単純に割った値とは一致しない。利益の比較と株式数の変化は区別する。
ポジティブ要因
アジア卸売のセグメント利益は6.29億円で前年の3.38億円から拡大した。国内卸売でも利益が9.22億円へ増えており、海外だけに頼った改善ではない。小売は売上の伸びが小さくてもPIT需要と運営効率化により増益を維持した。
リスク要因
インドネシアでは競合の価格改定や在庫不足を受けた需要も会社説明に含まれる。その恩恵が続くとは限らない。フィリピンの販路拡充が収益へ育つか、国内の節約志向が小売客数をさらに押し下げないかも見たい。売上増と在庫増を同時に追う決算になる。
業界動向との関連
二輪車新車販売と用品販売は同じ指標ではない。会社は国内の新車販売が前年並みでも保有台数は増加傾向と説明している。既存車の消耗品・整備需要、ツーリング用品、アジアの新車需要を分けると、国内小売と卸売の業績差を読みやすい。
株価への示唆
上方修正後の営業利益22.42億円に対する進捗は77.9%。第4四半期に必要な営業利益は単純差額4.96億円で、会社の独立した四半期予想ではない。次回はアジアの利益率、国内客数、棚卸資産の回転を見たい。利益進捗の高さだけで再修正は見込まない。
2026年12月期の年間予想は1株170.00円。配当の実績と会社予想を区別し、利益成長率から将来の1株配当額を逆算しない。
今期の総括
卸売の成長が国内小売の弱さを補った。海外の販売網拡大と国内の商品力は前向きだが、現地の一時的な供給事情、在庫の増加、国内客数を同時に追う必要がある。
来期見通し
通期売上166.24億円、営業利益22.42億円、純利益15.58億円へ修正。期末・年間配当予想170円は前年135円を上回る。会社は海外販売の成長を見込むが、物流費・原材料価格や為替の変動も挙げている。2027年12月期の具体的な会社予想は今回示していない。
総合判断
中立。上方修正後の営業利益22.42億円に対する進捗は77.9%。在庫増加と海外の供給環境が利益成長に追いつくかを確かめたい。
出典
- デイトナ 公式IR・決算資料:2026年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年11月6日開示。
- デイトナ 中間期決算短信:単独四半期の差額算定に使用。