決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,569.00億円 | 1,429.98億円 | +9.7% | 3,320.00億円 | 47.3% |
| 営業利益 | 36.11億円 | 32.56億円 | +10.9% | 85.00億円 | 42.5% |
| 経常利益 | 34.28億円 | 33.90億円 | +1.1% | 86.00億円 | 39.9% |
| 純利益 | 31.58億円 | 24.83億円 | +27.2% | 76.00億円 | 41.6% |
| EPS | 146.97円 | 113.08円 | +30.0% | 356.04円 | ― |
金額は公式の百万円表示を億円へ換算。増減率は開示値を基本とし、EPSなどの計算値は表示値からの概算。進捗率は累計実績を会社の通期予想で割った単純計算で、1株値は株式分割の影響があるため進捗を示していない。純利益は親会社に帰属する利益を用いる。
7〜9月単独の売上高は約796.78億円、営業利益は約29.18億円。前四半期比(QoQ)はそれぞれ+3.2%、+321.1%。累計開示の差額に基づく概算で、季節性や費用計上時期を含む。
セグメント
| 事業・区分 | 当期売上・収益 | 当期利益 |
|---|---|---|
| 鉄鋼 | 438.30億円 | -12.83億円 |
| 自動車・産業機械部品 | 1,095.14億円 | 74.11億円 |
| その他 | 35.55億円 | 5.15億円 |
外部顧客への売上高と営業損益ベースのセグメント利益。全社費用等3032百万円の調整前。鉄鋼の内部売上は全社の外部売上へ加算しない。
鉄鋼はスクラップ価格と鋼材販売価格の値差縮小で12.83億円の損失となった。部品は販売数量と為替に加え価格反映方法の調整が寄与し、利益74.11億円へ増加。数量による増益と一時的な調整額は分けて評価する必要がある。
財務安全性
総資産2,852.72億円、純資産1,468.43億円。自己資本比率は51.0%。資本の厚さと営業活動から生む資金は別の指標であり、利益・資産評価・株主への支払を分けて確認する。
今回の短信で当該期の営業・投資CFをそろえて確認できないため、キャッシュ・フローの数値評価は行っていない。現金預金の期末残高の変化だけから営業CFを逆算せず、次の資金収支開示と合わせて判断する。
2026年9月30日時点の発行済株式数は24,077,510株、自己株式数は2,900,013株。EPSに用いる期中平均株式数とは異なるため、期末残高から計算した1株利益と一致するとは限らない。
定量評価
EPSは146.97円、前年同期は113.08円で、比較は+30.0%。利益総額の変化だけでなく、期中平均株式数や自己株式の変化にも影響される。営業利益率は約2.3%、前年は約2.3%。金額の増減と売上・収益に対する採算を分けて評価する。
| 指標 | 確認できる範囲 |
|---|---|
| EPSの前年同期比較 | +30.0%。株式分割・自己株式の条件を確認 |
| ROIC | この短信から当該期間の同一条件の開示値を確認できず、推計しない |
| PER推移 | 同時点の株価を確認していないため算定しない |
通期営業利益予想が85.00億円のため、会社計画に届くには残る期間で約48.89億円が必要となる。これは会社予想から累計実績を引いた計算であり、残る四半期の予想値を新たに示すものではない。期間の長さや季節性を無視して同じ利益が続くとは見込まない。
ポジティブ要因
国内自動車生産が前年を上回る環境で、部品の販売量が増えた。建設機械用足回り部品でも数量増が確認できる。ただし全社営業利益36.11億円は事業別利益の単純合計ではなく、本社費用等も含めた採算として見る必要がある。
リスク要因
鉄鋼需要の低迷とスクラップ高が続けば、部品の改善があっても全社の利益を削る。一時的な価格調整がなくなった後の部品採算も未確定。商品・製品、原材料、売上債権が増えており、借入増加と資金回収の状況を確認したい。
業界動向との関連
鉄鋼と自動車・建機部品では、材料価格の転嫁方法と需要の周期が異なる。トピー工業は今回、二つの主力事業の方向が分かれた。国内自動車の生産改善を、鋼材需要や全社の安定成長と同一視しない。
株価への示唆
会社は通期予想を修正し、売上3320億円、営業利益85億円、純利益76億円とした。中間営業利益の進捗は42.5%。次回は鉄鋼の値差回復、部品の通常利益、設備再編と在庫・債権の回収を確認する。
今期の総括
部品の改善は確認できるが、鉄鋼の赤字と一時調整が全社の見え方を複雑にしている。事業ごとの採算がそろって改善するかを確認する必要がある。価格と数量、資金負担を分けて見る中立の判断とした。
来期見通し
2027年3月期の会社予想は、売上高3,320.00億円、営業利益85.00億円、純利益76.00億円。予想は今回の公表時点の前提に基づくもので、受注、需要、原価、資金調達環境などで変わり得る。中間配当は65円実績。期末は70円予想。年間は135円予想。
総合判断
中立。部品の改善は確認できるが、鉄鋼の赤字と一時調整が全社の見え方を複雑にしている。次回は鉄鋼の値差回復、部品の通常利益、設備再編と在庫・債権の回収を確認する。
出典
- トピー工業 公式IR・決算資料:2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年11月6日。