決算サマリー

項目当期実績前期実績増減率来期会社計画
売上高1,420億円1,363億円+4.2%1,450億円
営業利益84億円71億円+18.1%95億円
純利益44億円27億円+61.6%50億円
EPS93.73円57.70円+62.4%106.68円

営業利益率は5.9%に改善した。来期も営業利益13.5%増を見込む。

定量評価

EPS成長率は62.4%増、ROEは5.7%、自己資本比率は39.2%である。営業CFは137億円の黒字、現金及び現金同等物は263億円だった。2026年5月12日観測の株価929円に対し、来期予想EPSでみたPERは約8.7倍である。

ポジティブ要因

営業利益率改善

営業利益率は5.2%から5.9%へ改善した。

キャッシュ創出

営業CFは137億円の黒字で、利益を上回るキャッシュを創出した。

来期増益計画

来期は営業利益95億円、13.5%増を見込む。

リスク要因

自動車需要

自動車・産業機械向け部品は生産台数と設備投資に左右される。

関税・地政学

米国関税や地政学リスクがコストや需要を変動させる可能性がある。

ROE水準

ROEは5.7%で、資本効率の改善余地がある。

財務安全性

総資産は2,094億円、純資産は914億円、自己資本比率は39.2%で中位である。営業CFは137億円の黒字、投資CFはマイナス78億円で、投資負担を吸収できている。

業界動向との関連

軸受・メタル部品は自動車、船舶、産業機械の稼働に連動する。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。

株価への示唆

株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

シナリオ想定PER予想EPS理論株価
弱気7倍106.68円747円
中立9倍106.68円960円
強気11倍106.68円1,173円

現在株価は中立シナリオに近い。価格適正化が継続すれば上振れ余地がある一方、需要減やコスト増が出る場合は下振れる可能性がある。

今期の総括

2026年3月期は増収増益で、営業利益率とキャッシュフローが改善した。事業環境には不確実性が残るため、来期増益計画の進捗確認が重要である。

来期見通し

2027年3月期は売上高1,450億円、営業利益95億円、純利益50億円を計画する。自動車・産業機械需要と価格転嫁の継続が前提となる。

総合判断

総合判断は中立である。増益とキャッシュ創出は評価できるが、ROEと景気感応度が課題である。次は価格適正化の持続性を確認したい。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 大同メタル工業株式会社「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月12日開示