第四北越FG(7327) 2027年3月期 第1四半期経常利益252.37億円(+44.1%) 純利益 176.85億円(+38.3%)通期利益予想を上方修正 確認点:預金金利・信用コスト貸出金利息の持続性 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率通期会社予想進捗率
経常収益696.62億円577.38億円+20.6%非開示該当なし
経常利益252.37億円175.06億円+44.1%780億円32.4%
純利益176.85億円127.86億円+38.3%530億円33.4%
EPS67.37円48.83円+38.0%201.44円33.4%

経常収益は貸出金利息の増加などで119.23億円増えた。通期の経常利益・純利益予想は上方修正されている。

セグメント

区分外部顧客向け経常収益前年同期セグメント利益
銀行業601.28億円490.02億円234.60億円
リース業58.80億円55.41億円3.40億円
証券業18.21億円12.43億円8.86億円
その他19.63億円20.58億円116.28億円

セグメント間取引などの調整後、連結経常収益は696.62億円、経常利益は252.37億円となる。銀行業の貸出金利息増加が中心である。

財務安全性

総資産は10兆6,572.74億円、純資産は5,983.80億円。決算短信記載の会計上の自己資本比率は5.6%で、銀行規制上の自己資本比率とは異なる。

定量評価

EPSは前年同期比38.0%増。銀行では一般企業型の営業利益率やROICより、資金利益、信用コスト、規制自己資本と有価証券損益を優先して確認する。

ポジティブ要因

貸出金残高と貸出金利回りの上昇を背景に貸出金利息が増えた。経常利益の進捗率は32.4%で、会社は通期予想を上方修正した。

リスク要因

預金利息の増加は経常費用を押し上げる。金利上昇の恩恵が調達コストで薄まらないか、信用コストや有価証券評価損益が悪化しないかを確認したい。

業界動向との関連

国内金利の正常化は貸出利ざやに追い風となり得る一方、預金獲得競争と債券価格変動も大きくなる。単純な増収率より資金利益の内訳が重要である。

株価への示唆

上方修正と増配予想は評価材料になり得る。ただし、第1四半期の利益を年率換算するのではなく、預貸金利ざやと信用コストの推移を併せて判断したい。

今期の総括

貸出金利息の増加を主因に、経常利益252.37億円、純利益176.85億円へ伸びた。利益成長と通期予想の上方修正がそろった四半期である。

来期見通し

2027年3月期通期予想は経常利益780億円、純利益530億円、EPS201.44円。第2四半期累計予想も経常利益388億円、純利益264億円へ修正された。

総合判断

総合判断は強気。利益進捗と上方修正を評価する一方、預金金利、信用コスト、有価証券損益が次の確認項目となる。

出典

  • 第四北越フィナンシャルグループ「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年7月31日