決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 19.59億円 | 19.41億円 | +1% | 50億円 | 39.2% |
| 営業利益 | 0.18億円 | -0.91億円 | 黒字転換 | 15億円 | 1.2% |
| 経常利益 | 1.07億円 | -1.59億円 | 黒字転換 | 15億円 | 7.1% |
| 純利益 | 1.07億円 | -1.27億円 | 黒字転換 | 10億円 | 10.7% |
| EPS | 5.52円 | -6.58円 | 黒字転換 | 51.68円 | 10.7% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
マーキュリアHDは2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)において、報告セグメント別の詳細損益を限定的に開示している。当期の全社営業収益は19.59億円、営業総利益は16.76億円、営業利益は0.18億円であり、営業総利益から販管費を差し引いた後の利益水準を確認する必要がある。
財務安全性
財務安全性では、総資産221.22億円、純資産188.64億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率79.4%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 黒字転換 | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業収益に対する営業利益率は0.9%、総資産経常利益率は非開示です。営業総利益率と営業利益率を混同せず、販管費を含めた収益性を確認する必要があります。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は0.18億円で、前年同期の0.91億円の赤字から黒字転換しました。ただし、通期営業利益計画15億円に対する進捗率は1.2%にとどまります。
売上規模の確認
営業収益は19.59億円、前年比は+1%です。営業総利益は16.76億円まで増えましたが、営業利益にどこまで残るかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は79.4%、純資産は188.64億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
通期予想は営業収益50億円、営業利益15億円です。投資案件の収益計上時期によって四半期ごとの振れが大きいため、営業利益進捗率1.2%だけで未達を断定せず、下期の実現益と管理報酬を確認します。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は営業収益19.59億円(+1%)、営業利益0.18億円、親会社株主に帰属する中間純利益1.07億円という内容でした。前年同期の営業赤字・最終赤字から黒字転換しましたが、営業利益は通期計画15億円に対して初期段階です。下期偏重の収益計上が計画どおり進むかが焦点です。
来期見通し
通期見通しでは、営業収益50億円、営業利益15億円、経常利益15億円、純利益10億円、EPS51.68円が示されています。会社予想は前期比で減収減益を見込んでおり、第2四半期時点の利益進捗は低いため、下期に予定する案件収益の確度が重要です。
総合判断
総合判断は中立。営業収益は前年同期を上回り、各利益は黒字転換しました。一方、営業利益進捗率は1.2%にとどまるため、次回は投資案件の収益実現、販管費、営業CFを確認したいところです。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」、マーキュリアHD、開示日: 2026-08-13