決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 11.30億円 | 12.27億円 | -7.9% | 14.96億円 | 75.5% |
| 営業利益 | -0.17億円 | 0億円 | 赤字転落 | 0.10億円 | 該当なし |
| 経常利益 | -0.25億円 | -0.04億円 | 赤字拡大 | 0億円 | 該当なし |
| 純利益 | 0.54億円 | -0.06億円 | 黒字転換 | 0.79億円 | 68.4% |
| EPS | 3.64円 | -0.45円 | 黒字転換 | 5.35円 | 68.0% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
Retty運営事業の単一セグメントだが、サービス別売上高は飲食店支援サービス9.31億円、統合ソリューション1.98億円と開示している。サービス別利益は非開示。お店会員数は前年同期の7,435件から6,734件へ減少し、第3四半期単独では統合ソリューションの案件失注・期ずれなどにより営業損失0.38億円となった。累計営業損失は0.17億円であり、2026年6月の構造改革による固定費削減効果が第4四半期以降に表れるかが焦点となる。
財務安全性
財務安全性では、総資産9.76億円、純資産3.93億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率40.0%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 黒字転換 | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は-1.5%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
累計営業損失は0.17億円で、前年同期のほぼ収支均衡から赤字へ転じた。第3四半期単独では0.38億円の営業損失となり、上半期までの営業黒字から採算が悪化している。
売上規模の確認
売上高は11.30億円(前年同期比7.9%減)。お店会員数の減少に加え、統合ソリューションで案件失注と計上時期の期ずれが発生した。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は40.0%、純資産は3.93億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
通期予想は売上高14.96億円、営業利益0.10億円へ修正された。第3四半期単独が営業赤字であるため、第4四半期に構造改革の固定費削減効果を実現しなければ、通期営業黒字の確保は難しくなる。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
市場はまだ信用しにくい内容です。売上、利益率、キャッシュのうち少なくとも一つがはっきり改善しないと、決算を買う理由は作りにくいでしょう。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
売上高は11.30億円(7.9%減)、営業損失は0.17億円だった。純利益0.54億円の黒字は投資有価証券売却益0.92億円を含み、本業の黒字化を示すものではない。飲食店支援の会員数回復と統合ソリューションの案件計上が必要となる。
来期見通し
修正後の通期予想は売上高14.96億円、営業利益0.10億円、経常利益0億円、純利益0.79億円、EPS5.35円である。純利益には投資有価証券売却益が寄与する。2026年7月に店舗数と保有売上が純増へ転じた動きと、構造改革効果が第4四半期に営業黒字へ結び付くかを確認したい。
総合判断
総合判断は弱気。判断の根拠は、売上高11.30億円、営業利益-0.17億円、純利益0.54億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年9月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)」、G-Retty、開示日: 2026-08-13