決算サマリー
| 項目 | 第1四半期 | 前年同期 | 増減率 | 通期計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 経常収益 | 278.84億円 | 258.09億円 | +8.0% | 非開示 | - |
| 経常利益 | 72.13億円 | 83.38億円 | -13.5% | 265億円 | 27.2% |
| 親会社株主に帰属する純利益 | 75.21億円 | 57.09億円 | +31.7% | 170億円 | 44.2% |
| EPS | 33.85円 | 25.14円 | +34.6% | 76.90円 | 44.0% |
EPSは2025年10月1日の1株から10株への分割を遡及反映している。
セグメント
銀行業はセグメント利益72.53億円、リース業は0.71億円、当期から独立表示したスポーツ・エンタメ業は1.07億円の損失となった。その他と内部取引消去を反映した連結経常利益は72.13億円である。
財務安全性
総資産は6兆4903.29億円、純資産は2731.19億円。会計上の自己資本比率は4.0%で、銀行規制上の比率とは異なる。評価では規制資本、信用コスト、有価証券リスクを別に確認する必要がある。
定量評価
EPSは前年同期比34.6%増。ROICとPER推移は決算資料にないため評価を保留する。純利益進捗44.2%に対し経常利益進捗は27.2%であり、利益段階の違いを無視した上振れ判断はできない。
ポジティブ要因
貸出金利息や有価証券利息配当金が増加し、経常収益は8.0%増えた。純利益は75.21億円と通期計画の4割超に達した。銀行業は連結利益の中核を維持している。
リスク要因
株式等売却益の減少で経常利益は11.25億円減った。スポーツ・エンタメ業も赤字で、非銀行事業の収益化は途上にある。株式・債券損益と与信費用が四半期利益を大きく振らす可能性がある。
業界動向との関連
金利上昇は銀行の資金利益を押し上げるが、市場部門の売却益反動が経常利益を抑える構図は他行にも共通する。CCIグループでは銀行業の利ざや改善が市場損益の減少を吸収できるかが焦点となる。
株価への示唆
純利益の高進捗だけを見れば強いが、経常利益は減益であり、評価は割れやすい。本業の資金利益増加が継続し、株式売却益に依存せず通期経常利益計画を上回る場合は見直し余地が生じる。一方、市場損益の反動が続けば純利益進捗は割り引かれやすい。
今期の総括
増収・最終増益ながら経常減益となり、利益の質を見分ける必要がある決算だった。銀行業の基礎収益と株式等関係損益を分けて追うことが重要である。
来期見通し
会社は通期経常利益265億円、純利益170億円を見込む。株式分割後の年間配当予想は30円。予想は据え置かれており、次回はコア業務純益と信用コストの推移が焦点となる。
総合判断
総合判断は中立。純利益進捗は高いが、経常利益の減少を伴うため単純な上振れ評価は避けたい。資金利益の持続性と市場損益の安定が確認できるかを見たい。
出典
- CCIグループ「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」2026年7月30日