決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 65.82億円 | 61.63億円 | +6.8% | 278億円 | 23.7% |
| 営業利益 | 8.40億円 | 7.67億円 | +9.5% | 36億円 | 23.3% |
| 税引前利益 | 8.06億円 | 7.76億円 | +3.8% | 34.50億円 | 23.4% |
| 親会社帰属利益 | 5.99億円 | 4.74億円 | +26.4% | 21.90億円 | 27.4% |
| EPS | 6.02円 | 4.77円 | +26.2% | 22.01円 | 27.4% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
決済ソリューション事業の単一セグメントで、サービス別利益は開示していない。GMVは2071.14億円(+14.9%)、売上総利益は32.28億円(+10.6%)、EBITDAは13.13億円(+9.7%)。NP後払い、NP後払いair、AFTEEのGMVが伸びた一方、GMVの伸びに対する粗利益の増え方を確認したい。
財務安全性
財務安全性では、総資産915.49億円、純資産217.11億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率23.6%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +26.2% | 当期EPSと前年同期EPS | 親会社帰属利益の伸びと同方向です。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は12.8%、総資産経常利益率は非開示です。GMV成長率14.9%に対して売上総利益は10.6%増であり、回収状況やサービス構成による粗利益率の変化が確認点です。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は8.40億円(+9.5%)、営業利益率は12.8%です。GMVと売上総利益の増加を、利益成長につなげられるかが見られます。
売上規模の確認
売上高は65.82億円、前年比は+6.8%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は23.6%、純資産は217.11億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高278億円、営業利益36億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は営業収益65.82億円(+6.8%)、営業利益8.40億円(+9.5%)、親会社帰属利益5.99億円(+26.4%)という内容でした。GMVは14.9%伸びており、今後は売上総利益率と貸倒・回収コストを分けて確認します。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高278億円、営業利益36億円、経常利益34.50億円、純利益21.90億円、EPS22.01円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。GMV、営業収益、営業利益、親会社帰属利益がそろって増加した点は支えです。一方、GMVの伸びが粗利益の伸びを上回っており、回収状況と売上総利益率の持続性を次回確認したい。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」、ネットプロHD、開示日: 2026-08-14