ネットプロHD 7383 2027年3月期第1四半期決算 売上高65.82億円(+6.8%) 営業利益: 8.40億円 売上高: 65.82億円 リスク: 在庫評価・回転 金利・借入負担 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
営業収益65.82億円61.63億円+6.8%278億円23.7%
営業利益8.40億円7.67億円+9.5%36億円23.3%
税引前利益8.06億円7.76億円+3.8%34.50億円23.4%
親会社帰属利益5.99億円4.74億円+26.4%21.90億円27.4%
EPS6.02円4.77円+26.2%22.01円27.4%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

決済ソリューション事業の単一セグメントで、サービス別利益は開示していない。GMVは2071.14億円(+14.9%)、売上総利益は32.28億円(+10.6%)、EBITDAは13.13億円(+9.7%)。NP後払い、NP後払いair、AFTEEのGMVが伸びた一方、GMVの伸びに対する粗利益の増え方を確認したい。

財務安全性

財務安全性では、総資産915.49億円、純資産217.11億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率23.6%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+26.2%当期EPSと前年同期EPS親会社帰属利益の伸びと同方向です。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は12.8%、総資産経常利益率は非開示です。GMV成長率14.9%に対して売上総利益は10.6%増であり、回収状況やサービス構成による粗利益率の変化が確認点です。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は8.40億円(+9.5%)、営業利益率は12.8%です。GMVと売上総利益の増加を、利益成長につなげられるかが見られます。

売上規模の確認

売上高は65.82億円、前年比は+6.8%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は23.6%、純資産は217.11億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高278億円、営業利益36億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は営業収益65.82億円(+6.8%)、営業利益8.40億円(+9.5%)、親会社帰属利益5.99億円(+26.4%)という内容でした。GMVは14.9%伸びており、今後は売上総利益率と貸倒・回収コストを分けて確認します。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高278億円、営業利益36億円、経常利益34.50億円、純利益21.90億円、EPS22.01円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。GMV、営業収益、営業利益、親会社帰属利益がそろって増加した点は支えです。一方、GMVの伸びが粗利益の伸びを上回っており、回収状況と売上総利益率の持続性を次回確認したい。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」、ネットプロHD、開示日: 2026-08-14