アトム(7412)の2027年3月期中間期店舗効率化で営業黒字化、最終赤字は継続。本格的な回復には客数・単価と人時生産性の改善が必要になる2027年3月期中間期|2026年11月6日開示アトム(7412)店舗効率化で営業黒字化、最終赤字は継続売上高155.16億円営業利益0.26億円EPS-0.74円本格的な回復には客数・単価と人時生産性の改善が必要になるkabutrack.com

決算サマリー

項目 当期実績 前年同期 増減率 通期会社予想 進捗率
売上高 155.16億円 149.96億円 +3.5% 317.75億円 48.8%
営業利益 0.26億円 -1.85億円 黒字転換 9.30億円 2.8%
経常利益 -0.11億円 -2.15億円 赤字縮小 8.48億円 ―
純利益 -1.42億円 -3.40億円 赤字縮小 0.01億円 ―
EPS -0.74円 -1.81円 赤字縮小 -0.01円 ―

短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純計算で、季節性や下期の費用を織り込んだ予測ではない。EPSの進捗率は示さない。

セグメント

レストラン事業の単一セグメントで、短信は区分表を省略している。ブランド別利益を全社から配分しない。レストラン事業の固定資産減損は当中間期0.26億円で、店舗の営業採算と資産の回収可能性を分けて確認する。

財務安全性

総資産151.31億円、純資産・資本合計35.42億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は23.4%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。

営業CFは6.23億円、投資CFは-3.05億円、財務CFは2.90億円。現金同等物の残高は42.41億円。営業・投資CFの単純合計は3.18億円だが、投資CFには設備取得のほか資産売却や有価証券の取得等も含まれる。

定量評価

EPSは当期-0.74円、前年同期-1.81円。増減率は赤字縮小。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は0.2%、前年は-1.2%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。

同じ会計範囲・利益定義でそろう前四半期との比較は示していない。累計の前年同期比較を中心に確認する。

2026-09-30時点の発行済株式数は193,559,297株、自己株式は412,032株。期中平均株式数は193,139,270株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。

指標 確認範囲
EPSの前年同期比較 赤字縮小
ROIC 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない
PER推移 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない

会社の通期営業利益予想9.30億円に対し、累計実績との差額は9.04億円。これは会社予想から実績を引いた計算で、残る期間の独立した会社予想ではない。

ポジティブ要因

売上増と店舗運営・販管費の改善で営業損益は黒字へ転換した。ただし利益額は小さく、経常・最終損益は赤字が続く。優先株消却や欠損填補もあり、資本項目の変化を営業改善と分けて見る必要がある。 営業利益は前年-1.85億円から当期0.26億円へ増えた。

リスク要因

本格的な回復には客数・単価と人時生産性の改善が必要になる。短期借入が増えており、改装・業態転換費用、金利と返済、通期予想に必要な利益水準を確認する。

業界動向との関連

アトムでは、売上増と店舗運営・販管費の改善で営業損益は黒字へ転換した。会社が説明する事業の動きと、全社の利益・資金収支が対応しているかを次の開示でも確認する。

株価への示唆

アトムの決算を評価する際は、当期の営業利益0.26億円から、通期予想9.30億円へつながる受注・販売・採算の条件を確かめる。営業CF6.23億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。

今期の総括

店舗効率化で営業黒字化、最終赤字は継続。営業CF6.23億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。

来期見通し

通期会社予想は売上高317.75億円、営業利益9.30億円、純利益0.01億円、EPS-0.01円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、中間実績 0.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。

総合判断

中立。本格的な回復には客数・単価と人時生産性の改善が必要になる。優先株消却や欠損填補もあり、資本項目の変化を営業改善と分けて見る必要がある。

出典

  • アトム 公式IR・決算資料。
  • アトム「2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)」(2026年11月6日開示)。