決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 697.93億円 | 707.83億円 | -1.4% | 1380億円 | 50.6% |
| 営業利益 | 28.47億円 | 30.05億円 | -5.3% | 55億円 | 51.8% |
| 経常利益 | 29.19億円 | 30.89億円 | -5.5% | 55億円 | 53.1% |
| 純利益 | 17.78億円 | 25.59億円 | -30.5% | 35億円 | 50.8% |
| EPS | 159.37円 | 228.05円 | -30.1% | 313.63円 | 50.8% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
エコスグループはスーパーマーケット運営と付随業務の単一セグメントとして開示しており、事業別の売上・利益内訳はありません。中間期の売上高は697億9,300万円、前年同期比1.4%減でした。食品・日用品販売の全体実績として示されているため、店舗や商品カテゴリー別の採算差は今回のセグメント情報では確認できません。
財務安全性
財務安全性では、総資産582.07億円、純資産298.36億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率51.3%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF37.86億円、投資CF-20.18億円、財務CF-6.56億円、現金及び現金同等物の期末残高112.61億円です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -30.1% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は4.1%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
売上規模の確認
売上高は697.93億円、前年比は-1.4%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は51.3%、純資産は298.36億円です。資本余力は、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
営業減益
営業利益は28.47億円で、前年同期比5.3%減です。減益要因が価格転嫁、数量、原価、人件費のどこにあるかが論点です。営業利益率は4.1%です。
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは37.86億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高1380億円、営業利益55億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
エコスはスーパーマーケット運営の単一セグメントです。中間期は売上高が1.4%、営業利益が5.3%減りました。食品スーパーの同業比較や既存店指標は本短信だけでは確認できず、店舗売上と利益率の推移を次回開示で見比べる必要があります。
株価への示唆
市場はまだ信用しにくい内容です。売上、利益率、キャッシュのうち少なくとも一つがはっきり改善しないと、決算を買う理由は作りにくいでしょう。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高697.93億円(-1.4%)、営業利益28.47億円(-5.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益17.78億円(-30.5%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高1380億円、営業利益55億円、経常利益55億円、純利益35億円、EPS313.63円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。判断の根拠は、売上高697.93億円、営業利益28.47億円、純利益17.78億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年2月期 第2四半期(中間期)決算短信[日本基準](連結)」、エコス、開示日: 2026-10-13