決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 323.91億円 | 322.16億円 | +0.5% | 680.00億円 | 47.6% |
| 営業利益 | 0.09億円 | -0.19億円 | 黒字転換 | 7.00億円 | 1.3% |
| 経常利益 | -1.45億円 | -0.46億円 | 赤字拡大 | 4.00億円 | ― |
| 純利益 | -2.62億円 | -1.90億円 | 赤字拡大 | 1.00億円 | ― |
| EPS | -10.69円 | -7.78円 | 赤字拡大 | 4.07円 | ― |
短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純計算で、季節性や下期の費用を織り込んだ予測ではない。EPSの進捗率は示さない。
セグメント
| 事業・区分 | 当期売上 | 前年売上 | 増減率 | 当期調整前利益 | 前年調整前利益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本 | 200.72億円 | 204.13億円 | -1.7% | 2.97億円 | 3.01億円 |
| シンガポール | 70.10億円 | 58.08億円 | +20.7% | -2.22億円 | -1.83億円 |
| 中国 | 10.99億円 | 9.73億円 | +12.9% | 1.21億円 | 0.86億円 |
| フィリピン | 0.22億円 | 0.21億円 | +4.8% | -3.32億円 | -3.11億円 |
| ドイツ | 18.52億円 | 20.88億円 | -11.3% | 2.01億円 | 2.53億円 |
| その他 | 23.33億円 | 29.11億円 | -19.9% | 0.06億円 | -0.85億円 |
外部顧客への売上高。区分利益は経常損益との調整前の会社開示値で、連結営業利益と単純比較できない。報告セグメント計0.66億円とその他0.06億円に、取引消去マイナス2.51億円、持分法0.54億円、その他調整マイナス0.20億円を反映し、連結経常損失1.45億円となる(表示単位による端数差を含む)。
財務安全性
総資産829.22億円、純資産・資本合計419.16億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は50.5%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。
営業CFは21.40億円、投資CFは-9.65億円、財務CFは-13.84億円。現金同等物の残高は74.82億円。営業・投資CFの単純合計は11.75億円だが、投資CFには設備取得のほか資産売却や有価証券の取得等も含まれる。
定量評価
EPSは当期-10.69円、前年同期-7.78円。増減率は赤字拡大。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は0.0%、前年は-0.1%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。
単独四半期の比較では、7〜9月の売上172.63億円・営業利益1.30億円に対し、その前の4〜6月は売上151.28億円・営業利益-1.21億円。累計開示の差額から求めた概数で、独立した会社予想ではない。前年同期比と異なり季節性や納入時期の影響があるため、連続的な伸びとは断定しない。
2026-09-30時点の発行済株式数は24,733,466株、自己株式は182,479株。期中平均株式数は24,536,773株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。
| 指標 | 確認範囲 |
|---|---|
| EPSの前年同期比較 | 赤字拡大 |
| ROIC | 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない |
| PER推移 | 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない |
会社の通期営業利益予想7.00億円に対し、累計実績との差額は6.91億円。これは会社予想から実績を引いた計算で、残る期間の独立した会社予想ではない。
ポジティブ要因
日本は売上200.72億円で最も大きい。同区分の利益は2.97億円。フィリピンの利益-3.32億円も合わせ、売上規模と利益貢献を分けて読む。 営業利益は前年-0.19億円から当期0.09億円へ増えた。
リスク要因
医療用品の需要が安定していても、品目構成と工場原価で利益は動く。地域別損益には為替や子会社配当も影響するため、全社営業利益と区分利益の定義をそろえて確認する。
業界動向との関連
JMSでは、成分献血回路や血液バッグなどが伸び、原価・人件費増を吸収して小幅の営業黒字となった。事業別の売上と採算が同じ方向に動くかが、精密機器という業種全体の印象よりも今回の数字を理解する手掛かりになる。
株価への示唆
JMSの決算を評価する際は、当期の営業利益0.09億円から、通期予想7.00億円へつながる受注・販売・採算の条件を確かめる。営業CF21.40億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。
今期の総括
主力医療消耗品が支え営業黒字、為替で最終赤字拡大。営業CF21.40億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。
来期見通し
通期会社予想は売上高680.00億円、営業利益7.00億円、純利益1.00億円、EPS4.07円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末予想 8.50円、年間予想 17.00円、中間実績 8.50円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。会社予想
総合判断
中立。医療用品の需要が安定していても、品目構成と工場原価で利益は動く。一方、中国向け透析装置や北米向けAVF針は減少し、為替差損で経常・最終赤字は拡大した。
出典
- JMS 公式IR・決算資料。
- JMS「2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年11月6日開示)。