決算サマリー

2026年3月期の売上高は52,992百万円で前期比14.7%増、営業利益は3,768百万円で同106.9%増、経常利益は3,474百万円で同83.7%増、親会社株主に帰属する当期純利益は2,301百万円で同187.5%増でした。営業利益率は7.1%となり、前期から収益性が改善しました。

2027年3月期会社予想は、売上高60,000百万円、営業利益5,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,000百万円です。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

定量評価

EPSは2026年3月期実績で243.48円、2027年3月期会社予想で317.35円です。予想EPSは前期実績比で約30.4%の増加を示します。

2026年5月12日観測の株価4,865円を用いると、予想PERは約15.3倍です。ROICは決算短信の開示情報だけでは算定不可です。自己資本利益率は6.6%、自己資本比率は49.5%でした。

ポジティブ要因

営業利益が前期比で倍増し、売上成長だけでなく利益率改善も確認できます。営業キャッシュ・フローは5,748百万円のプラスで、利益の質も一定程度支えられています。

来期予想でも売上高13.2%増、営業利益45.9%増を見込んでおり、受注環境が計画通り推移すれば利益拡大が続く可能性があります。

リスク要因

同社の事業は設備投資需要に左右されやすく、顧客の投資判断や市況悪化により業績が変動しやすい構造です。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。

為替、部材価格、検収時期のずれも利益変動要因です。大型案件の進捗が遅れる場合、四半期ごとの収益に偏りが出る可能性があります。

財務安全性

総資産73,049百万円、純資産36,250百万円、自己資本比率49.5%です。現金及び現金同等物は28,901百万円で、短期的な資金繰りには余裕があります。

配当は年80円、来期も年80円を予定しています。増益局面でも配当予想を据え置いており、成長投資とのバランスを重視している印象です。

業界動向との関連

ディスプレー・半導体関連装置は、AI、データセンター、先端電子部品需要の影響を受ける一方、顧客の設備投資サイクルによる振れも大きい領域です。

同社の来期計画は成長を織り込んでいますが、装置産業では受注、検収、収益認識の時期が株式市場の評価を左右しやすい点に注意が必要です。

株価への示唆

予想PER約15.3倍は、増益計画を前提にすれば過度に高い水準ではありません。一方で、設備投資関連銘柄として市況の先行きが弱まる場合、評価倍率が低下する可能性があります。

株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。来期計画の進捗確認が、株価評価の重要な材料になりそうです。

今期の総括

今期は増収と利益率改善が同時に進んだ決算でした。営業利益、経常利益、純利益のいずれも大幅に伸びており、事業運営の改善が数字に表れています。

来期見通し

来期は売上高60,000百万円、営業利益5,500百万円を計画しています。会社予想は強い内容ですが、装置需要の変動や案件進捗によって実績が上下する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。大幅増益と来期計画は評価できますが、設備投資サイクルの影響を受けやすいため、進捗確認を重視したい局面です。

出典

会社開示資料「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」。