IMV(7760)の2026年9月期通期大型装置の検収と保守需要が伸び通期増益。大型装置は検収時期で四半期の利益が動く2026年9月期通期|2026年11月6日開示IMV(7760)大型装置の検収と保守需要が伸び通期増益売上高210.19億円営業利益28.18億円EPS134.65円大型装置は検収時期で四半期の利益が動くkabutrack.com

決算サマリー

項目 当期実績 前年同期 増減率 来期会社予想 進捗率
売上高 210.19億円 179.41億円 +17.2% 220.00億円 ―
営業利益 28.18億円 23.15億円 +21.7% 31.20億円 ―
経常利益 29.11億円 25.69億円 +13.3% 31.20億円 ―
純利益 21.45億円 19.35億円 +10.8% 22.30億円 ―
EPS 134.65円 121.68円 +10.7% 140.03円 ―

短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。会社予想欄は次期予想のため、当期実績に対する進捗率は示さない。

セグメント

事業・区分 当期売上 前年売上 増減率 当期利益 前年利益
振動シミュレーションシステム 160.27億円 130.21億円 +23.1% 非開示 比較値なし
テスト&ソリューションサービス 38.96億円 36.87億円 +5.7% 非開示 比較値なし
計測システム 10.95億円 12.31億円 -11.0% 非開示 比較値なし

単一セグメント内の品目別売上。前年は当期表示額と明示増減額からの概数。品目別営業利益は開示されていない。

財務安全性

総資産253.96億円、純資産・資本合計137.07億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は54%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。

営業CFは40.44億円、投資CFは-8.63億円、財務CFは-9.78億円。現金同等物の残高は71.20億円。営業・投資CFの単純合計は31.81億円だが、投資CFには設備取得のほか資産売却や有価証券の取得等も含まれる。

定量評価

EPSは当期134.65円、前年同期121.68円。増減率は+10.7%。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は13.4%、前年は12.9%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。

通期の比較は、2025年9月期:売上179.41億円・営業利益23.15億円、2026年9月期:売上210.19億円・営業利益28.18億円。各年の範囲・一時損益の差にも注意する。

2026-09-30時点の発行済株式数は16,957,016株、自己株式は1,014,717株。期中平均株式数は15,930,576株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。

指標 確認範囲
EPSの前年同期比較 +10.7%
ROIC 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない
PER推移 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない

当期は通期実績であり、次期予想との比較は進捗率ではなく、来期の増減と必要な収益水準として確認する。

ポジティブ要因

振動シミュレーションシステムは売上160.27億円で最も大きい。 営業利益は前年23.15億円から当期28.18億円へ増えた。

リスク要因

大型装置は検収時期で四半期の利益が動く。大阪の先進技術センターへの投資や減価償却、受託試験の稼働率を確認し、サービスの継続収益と装置の一括計上を区別する。

業界動向との関連

IMVでは、国内の高採算案件と北米の大型加振装置の検収が増収増益を支えた。事業別の売上と採算が同じ方向に動くかが、精密機器という業種全体の印象よりも今回の数字を理解する手掛かりになる。

株価への示唆

IMVの決算を評価する際は、当期の営業利益28.18億円から、次の期間の利益と資金回収がどう変化するかを確かめる。営業CF40.44億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。

今期の総括

大型装置の検収と保守需要が伸び通期増益。営業CF40.44億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。

来期見通し

来期会社予想は売上高220.00億円、営業利益31.20億円、純利益22.30億円、EPS140.03円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末実績 40.00円、年間実績 40.00円、中間実績 0.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。 次期の2027年9月期は、期末予想 40.00円、年間予想 40.00円、中間予想 0.00円。

総合判断

中立。大型装置は検収時期で四半期の利益が動く。保守点検やアンプ更新も伸び、第4四半期に下期の業績を挽回した一方、受託試験では償却負担が残った。

出典