決算サマリー
| 項目 | 2026年5月期 | 前期比 | 2027年5月期予想 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 203.81億円 | -1.4% | 210.00億円 | +3.0% |
| 営業利益 | 11.34億円 | -36.1% | 14.90億円 | +31.4% |
| 経常利益 | 10.02億円 | -40.4% | 12.70億円 | +26.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6.93億円 | -40.1% | 9.10億円 | +31.3% |
| EPS | 374.69円 | -40.1% | 491.95円 | +31.3% |
営業利益率は前期の8.6%から5.6%へ低下しました。売上高の減少は小幅でしたが、主力のプレカット事業で価格競争が激しく、利益への影響が大きく出ています。
セグメント別の状況
プレカット事業
売上高144.30億円(前期比5.4%減)、セグメント利益0.55億円(同92.5%減)でした。出荷棟数は5,106棟(同6.9%減)、加工坪数は21.2万坪(同4.6%減)。住宅着工の弱さに加えて販売価格競争が重なり、採算が急速に悪化しました。
建築請負事業
売上高58.14億円(同12.5%増)、セグメント利益3.36億円(同8.8%減)でした。着工183棟、完成188棟と受注・施工量は確保したものの、増収が利益増加にはつながっていません。大型木造建築は着工20件、完成27件でした。
不動産賃貸事業
売上高13.44億円(同19.6%増)、セグメント利益6.75億円(同16.6%増)と好調でした。賃貸不動産11物件を取得し、期末保有数は保育所23物件、その他43物件。不動産賃貸の安定収益がプレカットの落ち込みを補いました。
財務とキャッシュ・フロー
総資産302.79億円、純資産118.83億円、自己資本比率39.2%です。自己資本比率は前期末の41.9%から低下しました。
営業キャッシュ・フローは18.35億円のプラスでしたが、投資キャッシュ・フローは46.10億円のマイナス。定期預金への支出20.62億円、有形固定資産の取得37.43億円などが影響しました。財務キャッシュ・フローは19.40億円のプラス、期末現金及び現金同等物は24.75億円です。投資拡大と借入増加のバランスを追う必要があります。
配当
2026年5月期の年間配当は80円。2027年5月期も80円を予想しています。利益回復計画に対して配当は据え置きであり、まずは投資資金と財務余力を確保する姿勢がうかがえます。
来期見通しとリスク
来期は売上高210.00億円、営業利益14.90億円を計画しています。営業利益率は7.1%まで戻る想定です。最大の焦点は、利益がほぼ消失したプレカット事業の採算改善。住宅着工の弱さ、木材・建材・エネルギー価格、販売価格競争が回復を妨げる可能性があります。不動産取得が安定収益を増やす一方、投資負担や金利上昇も確認事項です。
総合判断
当期はプレカットの採算悪化が鮮明な決算でした。不動産賃貸の成長と営業キャッシュ・フローの黒字は下支えですが、来期の31.4%営業増益予想を実現するには主力事業の利益率回復が欠かせません。次回以降はプレカットの出荷量だけでなく、セグメント利益の回復速度を優先して確認したい局面です。
出典
- 「2026年5月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、シー・エス・ランバー、開示日: 2026-07-16