東京ボード工業 7815 2027年2月期第1四半期決算 売上高8.94億円(-54.9%) 営業利益: -1.13億円 売上高: 8.94億円 リスク: 原材料・エネルギー価格 為替変動

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高8.94億円19.81億円-54.9%61.48億円14.5%
営業利益-1.13億円0.48億円赤字転落-4.28億円26.4%
経常利益-1.48億円0.12億円赤字転落-5.89億円25.1%
純利益-1.68億円-0.06億円赤字拡大35.73億円-4.7%
EPS-64.82円-2.59円赤字拡大1378.7円-4.7%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率赤字拡大当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は-12.6%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

佐倉工場は6月10日に再開

小火で停止していた佐倉工場は、四半期末後の2026年6月10日に生産を再開しました。第1四半期には保険金3.10億円を特別利益に計上していますが、次回は工場再開が売上と営業損益の回復につながるかが焦点です。

売上規模の確認

売上高は8.94億円、前年比は-54.9%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は5.6%、純資産は14.74億円です。ここが薄い会社では、赤字の大小よりも赤字が何四半期続けられるかを市場は見ます。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

純利益予想は固定資産売却益依存

通期予想は売上高61.48億円、営業損失4.28億円、経常損失5.89億円と、本業の赤字継続を見込みます。一方、純利益は新木場の本社・旧工場の譲渡で約42.50億円の売却益を計上する予定のため35.73億円。会計上の黒字と本業の収益力は分けて見る必要があります。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

財務安全性

財務安全性では、総資産109.38億円、純資産14.74億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率5.6%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

市場はまだ信用しにくい内容です。売上、利益率、キャッシュのうち少なくとも一つがはっきり改善しないと、決算を買う理由は作りにくいでしょう。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高8.94億円(-54.9%)、営業利益-1.13億円、親会社株主に帰属する当期純利益-1.68億円という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

通期見通しは売上高61.48億円、営業損失4.28億円、経常損失5.89億円、純利益35.73億円、EPS1,378.70円です。純利益とEPSは固定資産売却益で押し上げられるため、佐倉工場再開後の稼働率、営業赤字の縮小、自己資本比率5.6%の改善を優先して確認します。

総合判断

総合判断は弱気。判断の根拠は、売上高8.94億円、営業利益-1.13億円、純利益-1.68億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年2月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、東京ボード工業、開示日: 2026-07-13