決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 375.84億円 | 232.01億円 | +62.0% | 1,010.00億円 | 37.2% |
| 営業利益 | 130.42億円 | 34.10億円 | +282.4% | 265.00億円 | 49.2% |
| 経常利益 | 130.98億円 | 33.56億円 | +290.2% | 260.00億円 | 50.4% |
| 純利益 | 88.63億円 | 23.28億円 | +280.6% | 177.00億円 | 50.1% |
| EPS | 360.31円 | 94.76円 | +280.2% | 719.53円 | ― |
短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純計算で、季節性や下期の費用を織り込んだ予測ではない。EPSの進捗率は示さない。
セグメント
| 事業・区分 | 当期売上 | 前年売上 | 増減率 | 当期売上総利益 | 前年売上総利益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 電子 | 105.27億円 | 19.52億円 | +439.3% | 48.37億円 | 3.20億円 |
| 薄膜 | 78.22億円 | 26.51億円 | +195.1% | 35.33億円 | 12.62億円 |
| サーマル | 22.62億円 | 14.02億円 | +61.3% | 8.21億円 | 4.08億円 |
| ファインケミカル・リサイクル | 75.67億円 | 40.81億円 | +85.4% | 41.60億円 | 9.34億円 |
| サプライチェーン支援 | 93.89億円 | 49.27億円 | +90.6% | 10.53億円 | 4.49億円 |
| その他 | 0.15億円 | 81.85億円 | -99.8% | 0.01億円 | 10.76億円 |
外部顧客への売上高。セグメント利益合計は売上総利益144.08億円に一致する(各区分の表示額には端数差がある)。販管費13.65億円等を控除した営業利益130.42億円とは異なる。前年の「その他」には原材料在庫からの貴金属販売78.58億円、売上総利益10.36億円が含まれ、事業別の増減にはこの差も影響する。
財務安全性
総資産1,570.85億円、純資産・資本合計832.74億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は52.9%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。
当該期の営業・投資CFをそろえた評価は示さない。現金預金残高の増減だけで営業CFや投資余力を判断せず、次の資金収支開示で確認する。
定量評価
EPSは当期360.31円、前年同期94.76円。増減率は+280.2%。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は34.7%、前年は14.7%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。
単独四半期の比較では、7〜9月の売上375.84億円・営業利益130.42億円に対し、その前の4〜6月は売上254.09億円・営業利益74.58億円。直前四半期は通期と第3四半期累計の差額で、独立した会社予想ではない。前年同期比と異なり季節性や納入時期の影響があるため、連続的な伸びとは断定しない。
2026-09-30時点の発行済株式数は25,389,636株、自己株式は790,374株。期中平均株式数は24,599,292株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。
| 指標 | 確認範囲 |
|---|---|
| EPSの前年同期比較 | +280.2% |
| ROIC | 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない |
| PER推移 | 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない |
会社の通期営業利益予想265.00億円に対し、累計実績との差額は134.58億円。これは会社予想から実績を引いた計算で、残る期間の独立した会社予想ではない。
ポジティブ要因
電子は売上105.27億円で最も大きい。同区分の利益は48.37億円。その他の利益0.01億円も合わせ、売上規模と利益貢献を分けて読む。 営業利益は前年34.10億円から当期130.42億円へ増えた。
リスク要因
イリジウムやルテニウムなどの相場、調達価格と販売条件、在庫評価が採算と必要資金に影響する。顧客需要と原料金属の価格効果を分け、各区分の粗利益を営業利益と取り違えない。
業界動向との関連
フルヤ金属では、光通信・医療向けルツボ、HDD・半導体向けターゲットなどが伸び、大幅増収増益となった。事業別の売上と採算が同じ方向に動くかが、その他製品という業種全体の印象よりも今回の数字を理解する手掛かりになる。
株価への示唆
フルヤ金属の決算を評価する際は、当期の営業利益130.42億円から、通期予想265.00億円へつながる受注・販売・採算の条件を確かめる。営業利益130.42億円と純利益88.63億円だけでは、当該期の資金収支を判定できない。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。
今期の総括
電子・薄膜材料の需要と貴金属相場が売上・利益を押し上げ。営業利益130.42億円と純利益88.63億円だけでは、当該期の資金収支を判定できない。
来期見通し
通期会社予想は売上高1,010.00億円、営業利益265.00億円、純利益177.00億円、EPS719.53円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末予想 180.00円、年間予想 180.00円、中間予想 0.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。会社予想
総合判断
中立。イリジウムやルテニウムなどの相場、調達価格と販売条件、在庫評価が採算と必要資金に影響する。貴金属相場の上昇も売上を押し上げており、金額の伸びをそのまま販売数量の増加とはみなせない。
出典
- フルヤ金属 公式IR・決算資料。
- フルヤ金属「2027年6月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年11月6日開示)。