決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 62.55億円 | 87.39億円 | -28.4% | 300億円 | 20.8% |
| 営業利益 | 10.42億円 | 2.43億円 | +327.9% | 30億円 | 34.7% |
| 経常利益 | 11.51億円 | 2.19億円 | +425.7% | 30億円 | 38.4% |
| 純利益 | 7.85億円 | 1.12億円 | +595.4% | 20億円 | 39.2% |
| EPS | 12.96円 | 1.86円 | +596.8% | 33.01円 | 39.3% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
| セグメント | 売上高 | 前年同期 | セグメント利益 | 前年同期 |
|---|---|---|---|---|
| デジタルコンテンツ事業 | 27.52億円 | 52.10億円 | 3.82億円 | △3.49億円 |
| アミューズメント事業 | 23.04億円 | 26.37億円 | 5.60億円 | 7.57億円 |
| 音楽映像事業 | 11.98億円 | 8.91億円 | 5.17億円 | 2.89億円 |
デジタルコンテンツは大幅減収ながら黒字転換し、音楽映像は増収増益だった。セグメント利益合計14.60億円から全社費用4.18億円を調整し、連結営業利益は10.42億円となる。
財務安全性
財務安全性では、総資産342.67億円、純資産278.85億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率81.3%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +596.8% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は16.7%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
デジタルコンテンツの黒字転換
デジタルコンテンツ事業は売上高が47.2%減少した一方、前年同期の3.49億円の損失から3.82億円の利益へ転換した。売上規模より採算改善が全社増益に寄与した。
音楽映像事業の伸長
音楽映像事業は売上高34.5%増、セグメント利益78.9%増となった。全社売上の減少を補う規模ではないものの、利益構成の安定化に寄与した。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は81.3%、純資産は278.85億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
タイトル投入時期と収益変動
ゲーム・映像作品は発売や興行時期によって四半期売上が変動しやすい。通期売上高300億円の達成には、残り期間の新作投入と既存タイトル運営が計画どおり進む必要がある。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
ゲーム市場はヒット作品の有無で業績が大きく変動する。アミューズメントと音楽映像を併せ持つ点は収益源の分散になるが、各事業のコンテンツ投入計画を個別に確認する必要がある。
株価への示唆
大幅減収でも営業利益が4倍超となったため、利益率改善は評価材料になり得る。一方、前年同期の低利益からの反動も大きく、デジタルコンテンツの黒字が次四半期以降も続くかが重要である。
今期の総括
今期は売上高62.55億円(-28.4%)、営業利益10.42億円(+327.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益7.85億円(+595.4%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高300億円、営業利益30億円、経常利益30億円、純利益20億円、EPS33.01円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。3事業すべてが黒字となり利益進捗は良好だが、減収幅が大きく、コンテンツ投入に伴う利益の継続性を確認したい。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、マーベラス、開示日: 2026-07-31