萩原工業 7856 2026年10月期第3四半期決算 売上高251.10億円(+4.4%) 営業利益: 18.41億円 売上高: 251.10億円 リスク: 原材料・エネルギー価格 為替変動 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高251.10億円240.44億円+4.4%350億円71.7%
営業利益18.41億円13.32億円+38.2%21億円87.7%
経常利益21.57億円14.88億円+45%22億円98.0%
純利益14.94億円15.57億円-4%15億円99.6%
EPS106.19円111.68円-4.9%107.4円98.9%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

萩原工業は「合成樹脂加工製品事業」と「機械製品事業」の2報告セグメントを開示しています。第3四半期累計の合成樹脂加工製品事業は売上高214.61億円(前年同期比8.7%増、構成比85.5%)、セグメント利益15.29億円でした。機械製品事業は売上高36.50億円(同15.1%減、構成比14.5%)でしたが、セグメント利益は3.12億円と前年同期の2.72億円から増加しました。

合成樹脂加工製品事業は売上・利益の中心で、機械製品事業は減収でも採算が改善しています。全社営業利益は18.41億円で、報告セグメント利益の合計と一致しています。今後は、主力の合成樹脂加工製品の増収が続くかに加え、機械製品の受注回復と利益率を確認します。

財務安全性

財務安全性では、総資産448.46億円、純資産321.42億円、自己資本比率71.5%を確認します。第3四半期短信では累計のキャッシュ・フロー計算書が開示されていないため、次の通期開示で営業CFと投資負担を確認します。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率-4.9%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は7.3%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は18.41億円、前年比は+38.2%です。増益そのものより、営業利益率7.3%が次の四半期でも保てるかが見られます。

売上規模の確認

売上高は251.10億円、前年比は+4.4%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は71.5%、純資産は321.42億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは今回の第3四半期短信では非開示です。営業利益は伸びていますが、前年同期に計上した補助金収入の反動で純利益は減少しているため、利益の質と通期のキャッシュ創出力を分けて確認します。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高350億円、営業利益21億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

第3四半期累計は売上高251.10億円(+4.4%)、営業利益18.41億円(+38.2%)、親会社株主に帰属する四半期純利益14.94億円(-4.0%)でした。営業利益は増えましたが、前年同期に計上した補助金収入の反動で純利益は減少しています。本業の採算改善と一時要因を分けて読む必要があります。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高350億円、営業利益21億円、経常利益22億円、純利益15億円、EPS107.4円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。判断の根拠は、売上高251.10億円、営業利益18.41億円、純利益14.94億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2026年10月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、萩原工業、開示日: 2026-09-07