決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 103.90億円 | 104.63億円 | -0.7% | 212億円 | 49.0% |
| 営業利益 | 7.22億円 | 8.67億円 | -16.6% | 12.50億円 | 57.8% |
| 経常利益 | 8.59億円 | 9.73億円 | -11.7% | 14.20億円 | 60.5% |
| 純利益 | 4.97億円 | 5.33億円 | -6.7% | 7.20億円 | 69.0% |
| EPS | 32.82円 | 35.19円 | -6.7% | 47.49円 | 69.1% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -6.7% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は6.9%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は7.22億円、前年比は-16.6%です。増益そのものより、営業利益率6.9%が次の四半期でも保てるかが見られます。
売上規模の確認
売上高は103.90億円、前年比は-0.7%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は83.7%、純資産は338.85億円です。ここが薄い会社では、赤字の大小よりも赤字が何四半期続けられるかを市場は見ます。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高212億円、営業利益12.50億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
財務安全性
財務安全性では、総資産403.94億円、純資産338.85億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率83.7%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高103.90億円(-0.7%)、営業利益7.22億円(-16.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益4.97億円(-6.7%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高212億円、営業利益12.50億円、経常利益14.20億円、純利益7.20億円、EPS47.49円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。判断の根拠は、売上高103.90億円、営業利益7.22億円、純利益4.97億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。
訂正開示の反映
前澤化成工業株式会社は2012-11-12に「(訂正・数値データ訂正)「平成25年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正に関するお知らせ」を開示したため、この記事は訂正後の内容を反映しています。
| 訂正箇所 | 訂正前 | 訂正後 |
|---|---|---|
| 3.平成25年 3月期の連結業績予想(平成24年 4月 1日~平成25年 3月31日) | 1株当り売上高営業利益経常利益当期純利益当期純利益百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円銭通期 21,200 0.8 1,250 19.8 1,420 △20.6 720 △26.0 47.49 | 1株当り売上高営業利益経常利益当期純利益当期純利益百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円銭通期 21,200 0.8 1,250 △19.8 1,420 △20.6 720 △26.0 47.49 |
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「平成25年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、前澤化成工業株式会社、開示日: 2012-11-09
- 「(訂正・数値データ訂正)「平成25年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正に関するお知らせ」、前澤化成工業株式会社、開示日: 2012-11-12