決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 77.27億円 | 74.43億円 | +3.8% | 122.00億円 | 63.3% |
| 営業利益 | 4.97億円 | 5.47億円 | -9.1% | 12.20億円 | 40.7% |
| 経常利益 | 4.79億円 | 5.14億円 | -6.8% | 11.50億円 | 41.7% |
| 純利益 | 3.03億円 | 3.64億円 | -16.7% | 8.30億円 | 36.5% |
| EPS | 62.60円 | 74.00円 | -15.4% | 168.79円 | ― |
短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純計算で、季節性や下期の費用を織り込んだ予測ではない。EPSの進捗率は示さない。
セグメント
| 事業・区分 | 当期売上 | 前年売上 | 増減率 | 当期利益 | 前年利益 |
|---|---|---|---|---|---|
| マスク関連事業 | 65.40億円 | 61.38億円 | +6.6% | 28.27億円 | 27.56億円 |
| 環境関連事業 | 8.91億円 | 11.03億円 | -19.3% | 4.56億円 | 5.53億円 |
| その他事業(注)1 | 2.97億円 | 2.03億円 | +46.3% | 1.24億円 | 0.78億円 |
外部顧客への売上高。利益は会社のセグメント利益であり、全社費用等の調整を区別する。
セグメント利益の合計34.07億円と全社の営業利益4.97億円との差額は-29.10億円。全社費用や消去等の調整を含むため、個々の事業利益をそのまま全社利益とみなさない。
財務安全性
総資産217.90億円、純資産・資本合計138.60億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は63.6%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。
当該期の営業・投資CFをそろえた評価は示さない。現金預金残高の増減だけで営業CFや投資余力を判断せず、次の資金収支開示で確認する。
定量評価
EPSは当期62.60円、前年同期74.00円。増減率は-15.4%。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は6.4%、前年は7.3%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。
同じ会計範囲・利益定義でそろう前四半期との比較は示していない。累計の前年同期比較を中心に確認する。
2026-09-30時点の発行済株式数は5,104,003株、自己株式は265,334株。期中平均株式数は4,850,649株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。
| 指標 | 確認範囲 |
|---|---|
| EPSの前年同期比較 | -15.4% |
| ROIC | 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない |
| PER推移 | 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない |
会社の通期営業利益予想12.20億円に対し、累計実績との差額は7.23億円。これは会社予想から実績を引いた計算で、残る期間の独立した会社予想ではない。
ポジティブ要因
マスク関連事業は売上65.40億円で最も大きい。同区分の利益は28.27億円。その他事業(注)1の利益1.24億円も合わせ、売上規模と利益貢献を分けて読む。 売上77.27億円に対して、営業利益4.97億円を確保した。
リスク要因
産業活動と官公庁発注、クリーン機器の検収時期を確認する。医療需要を感染症流行から過大に予測せず、原料価格と製品ミックス、海外販促投資の回収を見る。
業界動向との関連
興研では、産業用・官公庁向けマスクが伸び、医療用の弱さとKOACH大型機の減収を補った。事業別の売上と採算が同じ方向に動くかが、その他製品という業種全体の印象よりも今回の数字を理解する手掛かりになる。
株価への示唆
興研の決算を評価する際は、当期の営業利益4.97億円から、通期予想12.20億円へつながる受注・販売・採算の条件を確かめる。営業利益4.97億円と純利益3.03億円だけでは、当該期の資金収支を判定できない。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。
今期の総括
産業用マスクが増収を支えるも原価高で減益。営業利益4.97億円と純利益3.03億円だけでは、当該期の資金収支を判定できない。
来期見通し
通期会社予想は売上高122.00億円、営業利益12.20億円、純利益8.30億円、EPS168.79円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末予想 35.00円、年間予想 35.00円、中間実績 0.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。会社予想
総合判断
中立。産業活動と官公庁発注、クリーン機器の検収時期を確認する。材料費などの上昇で営業利益は減り、環境関連の大型納入の時期が売上構成にも影響した。
出典
- 興研 公式IR・決算資料。
- 興研「2026年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年11月6日開示)。