決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期比 | 次期予想 | 見方 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2兆3,130.51億円 | 98.6%増 | 2兆500.00億円 | 反動減 |
| 営業利益 | 3,601.17億円 | 27.5%増 | 3,700.00億円 | 高水準維持 |
| 経常利益 | 5,421.96億円 | 45.6%増 | 4,300.00億円 | 反動減 |
| 純利益 | 4,240.56億円 | 52.1%増 | 3,100.00億円 | 反動減 |
セグメント
任天堂は単一セグメントのため、セグメント別の営業利益は開示していない。製品種類別の販売実績では、ゲーム専用機が2兆2,395.41億円で前年同期比106.7%増となり、全社売上の96.8%を占めた。Nintendo Switch 2の発売初年度に、ハード販売1,986万台、Nintendo Switch 2ソフト4,871万本、Nintendo Switchソフト1億3,691万本が積み上がったことが主因である。一方、IP関連収入等は735.10億円で9.7%減、構成比は3.2%にとどまった。
| 区分 | 売上高 | 前年同期比 | 構成比 | 利益開示 |
|---|---|---|---|---|
| ゲーム専用機 | 2兆2,395.41億円 | 106.7%増 | 96.8% | 非開示 |
| IP関連収入等 | 735.10億円 | 9.7%減 | 3.2% | 非開示 |
| 全社(連結) | 2兆3,130.51億円 | 98.6%増 | 100.0% | 営業利益3,601.17億円 |
財務安全性
総資産は3兆8,053.12億円、純資産は2兆9,551.80億円、現金同等物は1兆3,166.80億円となった。営業CFは2,897.89億円の黒字で、自己資本比率は77.6%と高水準である。Switch 2発売期の在庫・生産投資を吸収しながらも、財務面の余力は大きい。
定量評価
| 指標 | 実績 | 見方 |
|---|---|---|
| Switch 2 ハード販売台数 | 1,986万台 | 好スタート |
| Switch 2 ソフト販売本数 | 4,871万本 | 立ち上がり良好 |
| 自己資本比率 | 77.6% | 極めて高い |
ポジティブ要因
Nintendo Switch 2 が順調な立ち上がりを見せ、『マリオカート ワールド』や『ドンキーコングバナンザ』などの販売が牽引した。デジタル売上高も4,076億円と25.0%増で、ハード普及が周辺収益にもつながっている。
リスク要因
次期は売上高で11.4%減を見込んでおり、初年度需要の反動を織り込んでいる。持分法利益827億円、為替差益443億円、投資有価証券売却益326億円が当期利益を押し上げており、本業の収益力とは異なる要因が含まれる。
業界動向との関連
ゲーム業界は新ハード発売期に業績が大きく変動しやすい。プラットフォーム初年度は強いが、その後はソフト供給力とユーザー稼働の維持が継続成長の鍵になる。
株価への示唆
Switch 2の普及が計画どおり進み、定番ソフトと新作の供給が継続する場合、高水準の営業利益維持が評価材料になり得る。一方で、初動需要の反動が大きい場合やソフト販売が鈍化した場合は、次期減収計画がより強く意識されやすい。新ハード初年度の期待が先に織り込まれている場面では、次の焦点は販売台数そのものよりもソフト装着率とデジタル売上の持続性になりやすい。
今期の総括
2026年3月期はSwitch 2の投入で業績水準が大きく変化した。通期実績は大幅増収増益となったが、次期はその反動も織り込まれている。
来期見通し
2027年3月期は売上高2兆500.00億円、営業利益3,700.00億円、経常利益4,300.00億円、純利益3,100.00億円を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性がある。
総合判断
総合判断は中立である。足元は極めて強いが、新ハード立ち上がり後の持続性を見る必要があり、単年度の急拡大だけで評価し切る局面ではないためである。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信および有価証券報告書を基に作成している。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月8日開示
- 「第86期 有価証券報告書」、2026年6月25日提出