三共生興 8018 2017年3月期第1四半期決算 売上高60.43億円(-14.9%) 営業利益: 0.42億円 売上高: 60.43億円 リスク: ブランド採算・在庫 為替・消費動向

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高60.43億円71.01億円-14.9%300億円20.1%
営業利益0.42億円0.97億円-56.3%20億円2.1%
経常利益2.12億円3.06億円-30.6%22億円9.6%
純利益0.83億円1.46億円-43.1%17億円4.9%
EPS1.84円3.23円-43.0%37.56円4.9%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率-43.0%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は0.7%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は0.42億円、前年比は-56.3%です。増益そのものより、営業利益率0.7%が次の四半期でも保てるかが見られます。

売上規模の確認

売上高は60.43億円、前年比は-14.9%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は62.9%、純資産は297.87億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

セグメント採算とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。四半期短信では資金収支の全体像を確認できません。ブランド商品の在庫、OEMの売上債権、不動産投資の動きは通期キャッシュ・フローで確認します。

ブランド販売・OEM・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高300億円、営業利益20億円です。計画達成は、DAKS・LEONARDの販売と在庫採算、OEM受注、為替、百貨店需要、不動産稼働率の変化に左右されます。

市場評価の変動可能性

ファッション関連事業は消費動向やブランド在庫で振れやすく、不動産関連事業は安定利益を支える構造です。全社増減だけでなく、3事業の利益配分が改善しているかを継続確認します。

財務安全性

財務安全性では、総資産468.05億円、純資産297.87億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率62.9%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

業界動向との関連

三共生興はブランド小売・ライセンス、アパレルOEM、不動産賃貸を併営しています。百貨店販売や訪日需要、為替と仕入価格、OEM受注、不動産稼働率を分けて見る必要があります。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高60.43億円(-14.9%)、営業利益0.42億円(-56.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益0.83億円(-43.1%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高300億円、営業利益20億円、経常利益22億円、純利益17億円、EPS37.56円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。判断の根拠は、売上高60.43億円、営業利益0.42億円、純利益0.83億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2017年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) PDF (246KB)」、三共生興、開示日: 2016-08-03