横浜丸魚(8045)の2027年3月期中間期水産卸の増収と販売事業の黒字化で増益。輸入水産物の調達価格と為替、販売数量・単価の関係を確認する2027年3月期中間期|2026年11月6日開示横浜丸魚(8045)水産卸の増収と販売事業の黒字化で増益売上高204.00億円営業利益2.05億円EPS57.89円輸入水産物の調達価格と為替、販売数量・単価の関係を確認するkabutrack.com

決算サマリー

項目 当期実績 前年同期 増減率 通期会社予想 進捗率
売上高 204.00億円 187.45億円 +8.8% 412.00億円 49.5%
営業利益 2.05億円 1.32億円 +54.3% 4.80億円 42.7%
経常利益 5.17億円 3.60億円 +43.7% 9.50億円 54.4%
純利益 3.48億円 2.31億円 +51.0% 6.20億円 56.1%
EPS 57.89円 36.30円 +59.5% 102.87円 ―

短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純計算で、季節性や下期の費用を織り込んだ予測ではない。EPSの進捗率は示さない。

セグメント

事業・区分 当期売上 前年売上 増減率 当期利益 前年利益
水産物卸売事業 168.68億円 148.11億円 +13.9% 1.03億円 0.80億円
水産物販売事業 32.36億円 36.48億円 -11.3% 0.18億円 -0.28億円
不動産等賃貸事業 0.93億円 0.93億円 +0.0% 0.63億円 0.62億円
運送事業 2.02億円 1.92億円 +5.2% 0.20億円 0.17億円

外部顧客への売上高。利益は会社のセグメント利益であり、全社費用等の調整を区別する。

セグメント利益の合計2.04億円と全社の営業利益2.05億円との差額は0.01億円。全社費用や消去等の調整を含むため、個々の事業利益をそのまま全社利益とみなさない。

財務安全性

総資産375.46億円、純資産・資本合計255.38億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は67.9%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。

営業CFは7.53億円、投資CFは-1.35億円、財務CFは-2.38億円。現金同等物の残高は31.62億円。営業・投資CFの単純合計は6.18億円だが、投資CFには設備取得のほか資産売却や有価証券の取得等も含まれる。

定量評価

EPSは当期57.89円、前年同期36.30円。増減率は+59.5%。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は1.0%、前年は0.7%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。

単独四半期の比較では、7〜9月の売上104.63億円・営業利益1.02億円に対し、その前の4〜6月は売上99.37億円・営業利益1.03億円。累計開示の差額から求めた概数で、独立した会社予想ではない。前年同期比と異なり季節性や納入時期の影響があるため、連続的な伸びとは断定しない。

2026-09-30時点の発行済株式数は6,600,000株、自己株式は573,238株。期中平均株式数は6,026,795株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。

指標 確認範囲
EPSの前年同期比較 +59.5%
ROIC 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない
PER推移 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない

会社の通期営業利益予想4.80億円に対し、累計実績との差額は2.75億円。これは会社予想から実績を引いた計算で、残る期間の独立した会社予想ではない。

ポジティブ要因

水産物卸売事業は売上168.68億円で最も大きい。同区分の利益は1.03億円。水産物販売事業の利益0.18億円も合わせ、売上規模と利益貢献を分けて読む。 営業利益は前年1.32億円から当期2.05億円へ増えた。

リスク要因

輸入水産物の調達価格と為替、販売数量・単価の関係を確認する。物流・光熱費の上昇を吸収できるか、受取配当金等による経常利益と水産本業の利益を区別する必要がある。

業界動向との関連

横浜丸魚では、主力の水産卸が増収増益となり、水産物販売も減収ながら黒字へ転換した。事業別の売上と採算が同じ方向に動くかが、卸売業という業種全体の印象よりも今回の数字を理解する手掛かりになる。

株価への示唆

横浜丸魚の決算を評価する際は、当期の営業利益2.05億円から、通期予想4.80億円へつながる受注・販売・採算の条件を確かめる。営業CF7.53億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。

今期の総括

水産卸の増収と販売事業の黒字化で増益。営業CF7.53億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。

来期見通し

通期会社予想は売上高412.00億円、営業利益4.80億円、純利益6.20億円、EPS102.87円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末予想 17.00円、年間予想 34.00円、中間実績 17.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。会社予想

総合判断

中立。輸入水産物の調達価格と為替、販売数量・単価の関係を確認する。投資有価証券の時価評価で純資産が増えているため、資本増加を営業利益の蓄積だけとはみなせない。

出典