ニチモウ 8091 2019年3月期第2四半期決算 売上高647.83億円(+12.1%) 営業利益: 13.03億円 売上高: 647.83億円 リスク: 原材料・エネルギー価格 為替変動 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高647.83億円578.05億円+12.1%1200億円54.0%
営業利益13.03億円10.48億円+24.3%15億円86.9%
経常利益14.50億円9.05億円+60.3%10億円145.0%
純利益10.58億円4.46億円+137.2%7億円151.1%
EPS310.91円131.03円+137.3%205.59円151.2%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

当該決算短信に記載された事業別売上高とセグメント利益・損失は次のとおり。金額は百万円単位。

区分売上高セグメント利益・損失
食品事業40,658百万円620百万円
海洋事業9,632百万円462百万円
機械事業7,992百万円603百万円
資材事業5,370百万円178百万円
バイオティックス事業163百万円15百万円
物流事業920百万円△20百万円
その他46百万円25百万円

各区分の利益を合算した金額は、全社費用や連結調整を反映した営業利益とは一致しない。事業別の採算と連結利益は区別して読む必要がある。

財務安全性

財務安全性では、総資産800.71億円、純資産153.45億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率19.0%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF-73.94億円、投資CF-3.70億円、財務CF89.80億円、現金及び現金同等物の期末残高67.28億円です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+137.3%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は2%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業増益

営業利益は13.03億円で、前年同期比24.3%増です。増益幅に加え、営業利益率2%を次の四半期でも保てるかが見られます。

売上規模の確認

売上高は647.83億円、前年比は+12.1%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は19.0%、純資産は153.45億円です。資本余力は、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは-73.94億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高1200億円、営業利益15億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

会計利益が見えていても、営業CFが弱い場合は市場の評価は伸びにくいです。利益よりキャッシュを確認する局面で、資金繰りや運転資金の重さが残れば上値は重くなります。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高647.83億円(+12.1%)、営業利益13.03億円(+24.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益10.58億円(+137.2%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高1200億円、営業利益15億円、経常利益10億円、純利益7億円、EPS205.59円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は強気。判断の根拠は、売上高647.83億円、営業利益13.03億円、純利益10.58億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「平成31年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、ニチモウ、開示日: 2018-11-09