決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 776.10億円 | 670.22億円 | +15.8% | 1,450.00億円 | 53.5% |
| 営業利益 | 18.21億円 | 15.86億円 | +14.8% | 32.00億円 | 56.9% |
| 経常利益 | 21.17億円 | 18.03億円 | +17.4% | 36.00億円 | 58.8% |
| 純利益 | 18.31億円 | 13.27億円 | +37.9% | 26.00億円 | 70.4% |
| EPS | 217.39円 | 158.92円 | +36.8% | 310.31円 | ― |
短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純計算で、季節性や下期の費用を織り込んだ予測ではない。EPSの進捗率は示さない。
セグメント
| 事業・区分 | 当期売上 | 前年売上 | 増減率 | 当期利益 | 前年利益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 食品事業 | 498.78億円 | 421.57億円 | +18.3% | 9.44億円 | 7.72億円 |
| 海洋事業 | 136.38億円 | 122.27億円 | +11.5% | 9.00億円 | 6.59億円 |
| 機械事業 | 73.76億円 | 66.70億円 | +10.6% | 6.73億円 | 7.66億円 |
| 資材事業 | 53.73億円 | 46.12億円 | +16.5% | 2.28億円 | 1.92億円 |
| バイオティックス事業 | 1.46億円 | 1.42億円 | +2.8% | -0.10億円 | -0.00億円 |
| 物流事業 | 11.44億円 | 11.58億円 | -1.2% | -0.24億円 | -0.01億円 |
| その他 | 0.51億円 | 0.53億円 | -3.8% | 0.37億円 | 0.42億円 |
外部顧客への売上高。利益は会社のセグメント利益であり、全社費用等の調整を区別する。
セグメント利益の合計27.48億円と全社の営業利益18.21億円との差額は-9.27億円。全社費用や消去等の調整を含むため、個々の事業利益をそのまま全社利益とみなさない。
財務安全性
総資産1,028.07億円、純資産・資本合計362.78億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は35.3%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。
営業CFは-59.52億円、投資CFは-2.77億円、財務CFは74.43億円。現金同等物の残高は76.79億円。営業・投資CFの単純合計は-62.29億円だが、投資CFには設備取得のほか資産売却や有価証券の取得等も含まれる。
定量評価
EPSは当期217.39円、前年同期158.92円。増減率は+36.8%。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は2.3%、前年は2.4%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。
単独四半期の比較では、7〜9月の売上398.53億円・営業利益10.15億円に対し、その前の4〜6月は売上377.57億円・営業利益8.06億円。累計開示の差額から求めた概数で、独立した会社予想ではない。前年同期比と異なり季節性や納入時期の影響があるため、連続的な伸びとは断定しない。
2026-09-30時点の発行済株式数は9,008,800株、自己株式は540,691株。期中平均株式数は8,423,735株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。
| 指標 | 確認範囲 |
|---|---|
| EPSの前年同期比較 | +36.8% |
| ROIC | 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない |
| PER推移 | 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない |
会社の通期営業利益予想32.00億円に対し、累計実績との差額は13.79億円。これは会社予想から実績を引いた計算で、残る期間の独立した会社予想ではない。
ポジティブ要因
食品事業は売上498.78億円で最も大きい。同区分の利益は9.44億円。物流事業の利益-0.24億円も合わせ、売上規模と利益貢献を分けて読む。 営業利益は前年15.86億円から当期18.21億円へ増えた。
リスク要因
水産原料高を販売価格へ転嫁できるかに加え、在庫と売上債権の資金負担を見たい。国内機械は納入後ずれもあり、利益計上と営業CFの改善が同時に進むかを確認する。
業界動向との関連
ニチモウでは、食品では冷凍魚や加工品の販売、海洋では漁具・養殖資材が伸び、全社増収増益となった。事業別の売上と採算が同じ方向に動くかが、卸売業という業種全体の印象よりも今回の数字を理解する手掛かりになる。
株価への示唆
ニチモウの決算を評価する際は、当期の営業利益18.21億円から、通期予想32.00億円へつながる受注・販売・採算の条件を確かめる。営業CF-59.52億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。
今期の総括
食品・海洋事業が増益を支える一方、営業CFは赤字。営業CF-59.52億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。
来期見通し
通期会社予想は売上高1,450.00億円、営業利益32.00億円、純利益26.00億円、EPS310.31円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末予想 50.00円、年間予想 100.00円、中間実績 50.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。会社予想
総合判断
中立。水産原料高を販売価格へ転嫁できるかに加え、在庫と売上債権の資金負担を見たい。ただし原料相場上昇で売上が膨らむ部門と、工場火災や製造費上昇で利益が落ちる部門もある。
出典
- ニチモウ 公式IR・決算資料。
- ニチモウ「2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年11月6日開示)。