サンリオ(8136)の2027年3月期中間期キャラクター物販・ライセンスが増収、海外利益に地域差。IP人気があっても地域別の契約構成、販促費と物販在庫で利益は変わる2027年3月期中間期|2026年11月6日開示サンリオ(8136)キャラクター物販・ライセンスが増収、海外利益に地域差売上高1,077.25億円営業利益428.82億円EPS24.08円IP人気があっても地域別の契約構成、販促費と物販在庫で利益は変わるkabutrack.com

決算サマリー

項目 当期実績 前年同期 増減率 通期会社予想 進捗率
売上高 1,077.25億円 876.76億円 +22.9% 2,298.00億円 46.9%
営業利益 428.82億円 391.83億円 +9.4% 895.00億円 47.9%
経常利益 430.69億円 397.15億円 +8.4% 902.00億円 47.7%
純利益 291.98億円 275.18億円 +6.1% 638.00億円 45.8%
EPS 24.08円 23.04円 +4.5% 52.62円 ―

短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純計算で、季節性や下期の費用を織り込んだ予測ではない。EPSの進捗率は示さない。

海外連結子会社の対象期間は2026年1〜6月。地域ごとの対象時期をそろえた比較とはならない点に注意する。

セグメント

事業・区分 当期売上 前年売上 増減率 当期利益 前年利益
日本 627.86億円 522.78億円 +20.1% 300.15億円 249.91億円
欧州 65.35億円 45.71億円 +43.0% 11.88億円 12.16億円
北米 118.33億円 109.84億円 +7.7% 23.58億円 34.63億円
南米 21.25億円 12.37億円 +71.8% 6.30億円 4.32億円
アジア 244.44億円 186.03億円 +31.4% 97.95億円 102.35億円

外部顧客への売上高。利益は会社のセグメント利益であり、全社費用等の調整を区別する。

セグメント利益の合計439.86億円と全社の営業利益428.82億円との差額は-11.04億円。全社費用や消去等の調整を含むため、個々の事業利益をそのまま全社利益とみなさない。

財務安全性

総資産2,631.55億円、純資産・資本合計1,788.52億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は67.9%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。

当該期の営業・投資CFをそろえた評価は示さない。現金預金残高の増減だけで営業CFや投資余力を判断せず、次の資金収支開示で確認する。

定量評価

EPSは当期24.08円、前年同期23.04円。増減率は+4.5%。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は39.8%、前年は44.7%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。

単独四半期の比較では、7〜9月の売上556.90億円・営業利益204.47億円に対し、その前の4〜6月は売上520.35億円・営業利益224.35億円。累計開示の差額から求めた概数で、独立した会社予想ではない。前年同期比と異なり季節性や納入時期の影響があるため、連続的な伸びとは断定しない。

2026-09-30時点の発行済株式数は1,277,041,515株、自己株式は63,581,046株。期中平均株式数は1,212,507,821株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。

指標 確認範囲
EPSの前年同期比較 +4.5%
ROIC 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない
PER推移 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない

会社の通期営業利益予想895.00億円に対し、累計実績との差額は466.18億円。これは会社予想から実績を引いた計算で、残る期間の独立した会社予想ではない。

ポジティブ要因

日本は売上627.86億円で最も大きい。同区分の利益は300.15億円。南米の利益6.30億円も合わせ、売上規模と利益貢献を分けて読む。 営業利益は前年391.83億円から当期428.82億円へ増えた。

リスク要因

IP人気があっても地域別の契約構成、販促費と物販在庫で利益は変わる。ライセンス料の内部取引消去と季節性、海外の期間差を踏まえ、増収率だけで全地域の採算改善を判断しない。

業界動向との関連

サンリオでは、ハローキティやポムポムプリンなどの物販・ライセンス収入が伸びた。事業別の売上と採算が同じ方向に動くかが、卸売業という業種全体の印象よりも今回の数字を理解する手掛かりになる。

株価への示唆

サンリオの決算を評価する際は、当期の営業利益428.82億円から、通期予想895.00億円へつながる受注・販売・採算の条件を確かめる。営業利益428.82億円と純利益291.98億円だけでは、当該期の資金収支を判定できない。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。

今期の総括

キャラクター物販・ライセンスが増収、海外利益に地域差。営業利益428.82億円と純利益291.98億円だけでは、当該期の資金収支を判定できない。

来期見通し

通期会社予想は売上高2,298.00億円、営業利益895.00億円、純利益638.00億円、EPS52.62円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末予想 8.00円、年間予想 16.00円、中間実績 8.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。会社予想

総合判断

中立。IP人気があっても地域別の契約構成、販促費と物販在庫で利益は変わる。海外子会社の対象期間は1〜6月であり、日本の4〜9月とは異なる。

出典