ナガホリ(8139)の2027年3月期中間期地金販売減と在庫評価損で営業減益。貴金属価格の上下で売上と在庫評価が動くため、金額の増減を需要数量と混同しない2027年3月期中間期|2026年11月6日開示ナガホリ(8139)地金販売減と在庫評価損で営業減益売上高119.22億円営業利益3.14億円EPS9.69円貴金属価格の上下で売上と在庫評価が動くため、金額の増減を需要数量と混同しないkabutrack.com

決算サマリー

項目 当期実績 前年同期 増減率 通期会社予想 進捗率
売上高 119.22億円 125.46億円 -5.0% 275.00億円 43.4%
営業利益 3.14億円 4.49億円 -30.0% 13.00億円 24.2%
経常利益 2.23億円 3.85億円 -42.0% 10.00億円 22.3%
純利益 1.48億円 2.11億円 -29.9% 6.00億円 24.7%
EPS 9.69円 13.82円 -29.9% 39.13円 ―

短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純計算で、季節性や下期の費用を織り込んだ予測ではない。EPSの進捗率は示さない。

セグメント

事業・区分 当期売上 前年売上 増減率 当期利益 前年利益
宝飾事業 118.42億円 124.68億円 -5.0% 2.66億円 4.04億円
貸ビル事業 0.57億円 0.51億円 +12.5% 0.38億円 0.31億円
太陽光発電事業 0.23億円 0.27億円 -14.1% 0.11億円 0.14億円

外部顧客への売上高。利益は会社のセグメント利益であり、全社費用等の調整を区別する。

セグメント利益の合計3.14億円と全社の営業利益3.14億円との差額は0.00億円。全社費用や消去等の調整を含むため、個々の事業利益をそのまま全社利益とみなさない。

財務安全性

総資産316.41億円、純資産・資本合計142.38億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は45%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。

当該期の営業・投資CFをそろえた評価は示さない。現金預金残高の増減だけで営業CFや投資余力を判断せず、次の資金収支開示で確認する。

定量評価

EPSは当期9.69円、前年同期13.82円。増減率は-29.9%。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は2.6%、前年は3.6%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。

同じ会計範囲・利益定義でそろう前四半期との比較は示していない。累計の前年同期比較を中心に確認する。

2026-09-30時点の発行済株式数は16,773,376株、自己株式は1,438,333株。期中平均株式数は15,335,043株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。

指標 確認範囲
EPSの前年同期比較 -29.9%
ROIC 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない
PER推移 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない

会社の通期営業利益予想13.00億円に対し、累計実績との差額は9.86億円。これは会社予想から実績を引いた計算で、残る期間の独立した会社予想ではない。

ポジティブ要因

宝飾事業は売上118.42億円で最も大きい。同区分の利益は2.66億円。太陽光発電事業の利益0.11億円も合わせ、売上規模と利益貢献を分けて読む。 売上119.22億円に対して、営業利益3.14億円を確保した。

リスク要因

貴金属価格の上下で売上と在庫評価が動くため、金額の増減を需要数量と混同しない。商品在庫と仕入条件、販売価格への反映、借入と支払利息を確認する。

業界動向との関連

ナガホリでは、金相場上昇の一服で地金製品の販売が減り、相場下落に伴う在庫評価損が売上原価を押し上げた。事業別の売上と採算が同じ方向に動くかが、卸売業という業種全体の印象よりも今回の数字を理解する手掛かりになる。

株価への示唆

ナガホリの決算を評価する際は、当期の営業利益3.14億円から、通期予想13.00億円へつながる受注・販売・採算の条件を確かめる。営業利益3.14億円と純利益1.48億円だけでは、当該期の資金収支を判定できない。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。

今期の総括

地金販売減と在庫評価損で営業減益。営業利益3.14億円と純利益1.48億円だけでは、当該期の資金収支を判定できない。

来期見通し

通期会社予想は売上高275.00億円、営業利益13.00億円、純利益6.00億円、EPS39.13円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末予想 15.00円、年間予想 15.00円、中間実績 0.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。会社予想

総合判断

中立。貴金属価格の上下で売上と在庫評価が動くため、金額の増減を需要数量と混同しない。貸ビルは増益だったが宝飾の減益を補えず、全社売上・利益が減少した。

出典

  • ナガホリ 公式IR・決算資料。
  • ナガホリ「令和9年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年11月6日開示)。