ラピーヌ 8143 2027年2月期第1四半期決算 売上高4.55億円(-4.8%) 営業利益: -0.66億円 売上高: 4.55億円 リスク: 8期以上の営業赤字 継続企業の重要な不確実性

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高4.55億円4.78億円-4.8%18.90億円24.1%
営業利益-0.66億円-0.71億円赤字縮小-1.53億円該当なし
経常利益-0.64億円-0.70億円赤字縮小-1.24億円該当なし
純利益0.14億円-0.72億円黒字転換-1.32億円該当なし
EPS5.98円-30.74円黒字転換-55.84円該当なし

会社計画欄は通期予想です。利益項目は通期赤字予想のため、進捗率は算出していません。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率黒字転換当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は-14.5%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

卸売事業の赤字縮小

卸売事業は売上高1.69億円(前年同期比9.8%減)、営業損失0.49億円でした。赤字は前年同期の0.58億円から縮小したものの、売上回復には至っていません。

売上規模の確認

売上高は4.55億円、前年比は-4.8%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

販管費削減の効果

販売費及び一般管理費は前年同期の3.78億円から3.39億円に減少し、営業赤字は0.71億円から0.66億円へ縮小しました。ただし、減収を跳ね返すほどの改善ではありません。

リスク要因

最終黒字は有価証券売却益

営業損失0.66億円、経常損失0.64億円に対し、投資有価証券売却益0.81億円を計上したことで最終黒字となりました。一過性利益を除けば、本業の赤字は続いています。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高18.90億円、営業利益-1.53億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

継続企業の重要な不確実性

会社は2019年2月期以降、継続して営業損失を計上し、資金繰りに重要な懸念があると開示しています。対応策は実施途上で、継続企業の前提に重要な不確実性が認められています。

財務安全性

総資産29.56億円、純資産7.15億円、自己資本比率24.2%です。現金及び預金は前期末から1.78億円減の3.12億円となりました。長期借入金は減少したものの、赤字継続と低い自己資本比率を考えると、財務余力は限定的です。

業界動向との関連

アパレル市場は物価高と節約志向が続き、ラピーヌの主要客層では高齢化と若年層離れも重なっています。小売売上は1.6%減、卸売売上は9.8%減で、収益改善は需要回復より経費削減に依存しています。

株価への示唆

最終黒字でも、一過性の有価証券売却益によるものです。株価評価が持続的に改善するには、卸売と小売の減収を止め、営業赤字を四半期ごとに縮小する必要があります。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

売上高は4.8%減、営業損失は0.66億円でした。販管費削減で赤字幅は0.05億円縮小したものの、卸売と小売はともに減収・営業赤字です。最終黒字は投資有価証券売却益によるため、ターンアラウンドの根拠とはなりません。

来期見通し

通期予想は売上高18.90億円、営業損失1.53億円、経常損失1.24億円、純損失1.32億円、EPS-55.84円で、会社は2026年4月開示の計画を据え置いています。計画自体が赤字であり、目先の評価軸は達成率ではなく、営業赤字と現預金減少の速度です。

総合判断

総合判断は弱気。営業赤字は縮小したものの、売上は減少し、自己資本比率は24.2%にとどまります。最終黒字は有価証券売却益による一過性のもので、継続企業の重要な不確実性が残る中、本業の赤字縮小と現預金の底止めが次の確認点です。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年2月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結)」、ラピーヌ、開示日: 2026-07-14