決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2715.17億円 | 2265.17億円 | +19.9% | 3360億円 | 該当なし |
| 営業利益 | 71.50億円 | 49.56億円 | +44.3% | 84億円 | 該当なし |
| 経常利益 | 69.55億円 | 48.77億円 | +42.6% | 82億円 | 該当なし |
| 純利益 | 29.37億円 | 27.85億円 | +5.5% | 32.50億円 | 該当なし |
| EPS | 108.61円 | 156.29円 | -30.5% | 89.51円 | 該当なし |
通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -30.5% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 4.9% | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は2.6%、総資産経常利益率は7.2%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は71.50億円、前年比は+44.3%です。増益そのものより、営業利益率2.6%が次の四半期でも保てるかが見られます。
売上規模の確認
売上高は2715.17億円、前年比は+19.9%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は58.8%、純資産は706.64億円です。ここが薄い会社では、赤字の大小よりも赤字が何四半期続けられるかを市場は見ます。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは46.25億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高3360億円、営業利益84億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
財務安全性
財務安全性では、総資産1198.57億円、純資産706.64億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率58.8%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF46.25億円、投資CF21.10億円、財務CF-14.75億円、現金及び現金同等物の期末残高306.86億円です。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高2715.17億円(+19.9%)、営業利益71.50億円(+44.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益29.37億円(+5.5%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高3360億円、営業利益84億円、経常利益82億円、純利益32.50億円、EPS89.51円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。判断の根拠は、売上高2715.17億円、営業利益71.50億円、純利益29.37億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。
訂正開示の反映
マックスバリュ東海は2020-10-09に「(訂正・数値データ訂正)「2020年2月期 決算短信[日本基準](連結)」の一部訂正について」を開示したため、この記事は訂正後の内容を反映しています。
訂正理由は、「2020年2月期 決算短信[日本基準](連結) 」の記載内容について、一部誤りがありましたので 訂正いたします。
| 訂正箇所 | 訂正前 | 訂正後 |
|---|---|---|
| (3)連結キャッシュ・フローの状況 | 営業活動による キャッシュ・フロー 投資活動による キャッシュ・フロー 財務活動による キャッシュ・フロー | 営業活動による キャッシュ・フロー 投資活動による キャッシュ・フロー 財務活動による キャッシュ・フロー |
| (3)当期のキャッシュ・フローの概況 | 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。 )は、前連結会計年度末に 比し136億90百万円増加し、306億86百万円になりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、46億25百万円(前年同期は56億11百万円の収入)になりまし た。2019年7月1日のディスカウントストア業態の会社分割では、買掛金(主と… | 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。 )は、前連結会計年度末に 比し140億56百万円増加し、310億52百万円になりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、49億91百万円(前年同期は56億11百万円の収入)になりまし た。2019年7月1日のディスカウントストア業態の会社分割では、買掛金(主と… |
| (4)連結キャッシュ・フロー計算書 | (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2018 年3月1日 至 2019 年2月 28 日) 当連結会計年度 (自 2019 年3月1日 | (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2018 年3月1日 至 2019 年2月 28 日) 当連結会計年度 (自 2019 年3月1日 |
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2020年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、マックスバリュ東海、開示日: 2020-04-10
- 「(訂正・数値データ訂正)「2020年2月期 決算短信[日本基準](連結)」の一部訂正について」、マックスバリュ東海、開示日: 2020-10-09