アクシアル リテイリング 8255 2027年3月期第1四半期決算 売上高727.25億円(+2.1%) 営業利益: 25.41億円 売上高: 727.25億円 リスク: 原材料・エネルギー価格 為替変動 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高727.25億円712.44億円+2.1%3000億円24.2%
営業利益25.41億円27.49億円-7.6%117億円21.7%
経常利益26.47億円28.35億円-6.6%120億円22.1%
純利益17.20億円19.19億円-10.4%80億円21.5%
EPS19.45円21.62円-10.0%90.31円21.5%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

セグメント売上高(内部取引含む)前年同期比営業利益前年同期比
スーパーマーケット725.74億円+2.0%24.80億円-9.1%
その他15.12億円+11.8%1.11億円+58.6%

連結売上高の99.7%はスーパーマーケットの外部売上です。店舗数は131店、既存店売上高は1.3%増、既存店客数は0.9%減、客単価は2.2%増でした。その他には情報処理、清掃、印刷事業などが含まれます。

財務安全性

財務安全性では、総資産1412.29億円、純資産947.11億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率67.1%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率-10.0%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は3.5%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

売上総利益は増えましたが、賃上げと社会保険料、減価償却費、キャッシュレス決済手数料、配送費が増加し、営業利益は7.6%減りました。営業利益率は前年同期3.9%から3.5%へ低下しています。

売上規模の確認

既存店売上は1.3%増え、客単価の2.2%上昇が客数0.9%減を補いました。値上げを含む一品単価は2.4%上昇しており、数量面では買上点数が0.2%減っています。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は67.1%、純資産は947.11億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

第1四半期のCF計算書は作成されていません。今期は1店舗で長期休業を伴う改装を行い、休業期間の利益減少と関連費用が発生しました。2028年3月期以降の出店加速に向けた投資負担も確認が必要です。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高3000億円、営業利益117億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

増収を維持した一方、営業利益進捗率は21.7%で利益率も低下しました。価格競争下で賃上げや物流費を吸収し、既存店客数を回復できるかが株価評価の確認点です。

今期の総括

今期は売上高727.25億円(+2.1%)、営業利益25.41億円(-7.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益17.20億円(-10.4%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高3000億円、営業利益117億円、経常利益120億円、純利益80億円、EPS90.31円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。既存店売上と客単価は伸びましたが、客数減とコスト増で営業利益率は3.5%へ低下しました。次回は既存店客数、粗利率、人件費・物流費、改装後店舗の回復を確認します。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、アクシアル、開示日: 2026-08-04