決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 経常収益 | 672.82億円 | 607.45億円 | +10.8% | 非開示 | 該当なし |
| 経常利益 | 139.11億円 | 80.07億円 | +73.7% | 370億円 | 37.6% |
| 純利益 | 114.92億円 | 63.26億円 | +81.7% | 270億円 | 42.6% |
| EPS | 83.00円 | 45.71円 | +81.6% | 195.00円 | 42.6% |
第1四半期時点の純利益進捗率は42.6%。会社予想は据え置かれているため、先行する利益の内訳が焦点となる。
セグメント
| 部門 | ビジネス収益 | 前年同期 | 連結実質業務純益 |
|---|---|---|---|
| 投資銀行部門 | 193.47億円 | 142.20億円 | 130.90億円 |
| 市場国際部門 | 69.29億円 | 65.01億円 | 37.72億円 |
| カスタマーリレーション部門 | 29.19億円 | 26.87億円 | 6.22億円 |
| GMOあおぞらネット銀行 | 46.06億円 | 28.30億円 | 10.99億円 |
ビジネス収益の合計は338.03億円、連結実質業務純益は185.84億円。一般企業の売上高・営業利益とは定義が異なる。
財務安全性
総資産は8兆6,454.57億円、純資産は5,116.64億円。会計上の自己資本比率は5.8%であり、銀行規制上の自己資本比率とは別の指標である。
定量評価
EPSは前年同期比81.6%増。銀行の収益力はビジネス収益、実質業務純益、信用コスト、規制自己資本を組み合わせて判断する。
ポジティブ要因
投資銀行部門のビジネス収益は193.47億円へ増え、GMOあおぞらネット銀行も46.06億円へ拡大した。純利益の進捗率は42.6%に達した。
リスク要因
投資銀行・市場国際部門は金融市場や案件環境の影響を受けやすい。信用コストや有価証券損益が変動すると、四半期利益の再現性が下がる可能性がある。
業界動向との関連
金利上昇は資金利益の改善要因になり得るが、調達費用や債券評価への影響も伴う。部門別のビジネス収益と信用コストを分けて追う必要がある。
株価への示唆
高い利益進捗は好材料になり得る一方、通期予想は据え置きである。市場関連要因を除いた基礎利益が維持できるかが評価の分かれ目となる。
今期の総括
経常利益139.11億円、純利益114.92億円と大幅増益だった。利益水準だけでなく、部門別収益の持続性を確認したい決算である。
来期見通し
通期予想は経常利益370億円、純利益270億円、EPS195円で据え置かれた。年間配当予想は100円で、四半期配当を継続する方針である。
総合判断
総合判断は中立。大幅増益と高い進捗を評価しつつ、信用コストと市場関連損益の影響を次四半期まで確認したい。
出典
- あおぞら銀行「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年7月31日