りそなHD(8308)2027年3月期 第1四半期 純利益805.26億円(+14.2%)経常利益1,162.03億円通期純利益目標を上方修正 確認点:市場部門の損失与信費用と金利感応度kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率通期会社目標進捗率
経常収益3,599.82億円3,001.08億円+20.0%非開示該当なし
経常利益1,162.03億円974.01億円+19.3%非開示該当なし
純利益805.26億円705.30億円+14.2%3,300億円24.4%
EPS35.79円30.77円+16.3%146.97円24.4%

会社は不確実性を踏まえ、業績予想ではなく純利益目標を開示している。第1四半期実績を受けて目標を上方修正した。

セグメント

部門業務粗利益前年同期実質業務純益
個人部門1,467.93億円1,049.77億円820.83億円
法人部門1,381.13億円1,120.83億円816.58億円
市場部門△550.59億円△208.01億円△572.60億円
その他△56.24億円△25.95億円△45.27億円

連結の業務粗利益は2,242.22億円、実質業務純益は1,019.54億円。市場部門の損失を個人・法人部門が補った構図である。

財務安全性

総資産は77兆77.79億円、純資産は3兆344.23億円。会計上の自己資本比率は3.9%で、銀行規制上の自己資本比率とは異なる。

定量評価

EPSは前年同期比16.3%増。銀行ではROICや営業利益率より、実質業務純益、与信費用、規制自己資本、部門別利益を重視する。

ポジティブ要因

個人部門と法人部門の実質業務純益がともに800億円を超えた。純利益目標は3,300億円、EPS目標は146.97円へ引き上げられた。

リスク要因

市場部門の実質業務純益は572.60億円の損失だった。仕切りレート変更の影響も含むため、金利・債券市場の変動と与信費用の推移を確認したい。

業界動向との関連

国内金利上昇は預貸金収益に追い風となる一方、債券ポートフォリオや調達費用に逆風を与える場合がある。部門間の収益移転を含めた連結利益で見る必要がある。

株価への示唆

純利益目標の上方修正は評価材料になり得る。市場部門の損失縮小と個人・法人部門の利益維持が続けば、利益目標への信頼度が高まりやすい。

今期の総括

経常利益1,162.03億円、純利益805.26億円と増益を確保した。個人・法人部門が伸びた一方、市場部門の損失が残った。

来期見通し

2027年3月期の純利益目標は3,300億円、EPS目標は146.97円。年間配当予想は37円で据え置かれている。

総合判断

総合判断は強気。上方修正と顧客部門の増益を評価しつつ、市場部門の変動と与信費用を継続確認する。

出典

  • りそなホールディングス「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年7月31日